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多摩消費生活センター見舞った「ゆるマクロビ」騒動 専門家「公衆衛生上問題視されても仕方のない」

5/27(月) 7:00配信

J-CASTニュース

 東京都の多摩消費生活センターが、2019年5月29・30日に開催を予定していた「マクロビオティック(マクロビ)」という食事法に関する食育講座。これが、急遽中止される騒動が起きていた。

 同講座は告知の中で、卵や乳製品などの動物性食品が「体に負担をかける」と読み取れる表現があったなどとして、インターネット上で物議を醸していた。管理栄養士の成田崇信氏は「乳製品をとることに悪いイメージを与える食育講座というのは公衆衛生上問題視されても仕方のないものでしょう」との見解を示す。

■「卵や乳製品、白砂糖を使わない」「カラダに負担の少ないお菓子の実習」

 多摩消費生活センターは「『ゆるマクロビ』でココロとカラダの調子を整えよう!」と題する食育講座を5月29・30日の両日に開催すると、3月に告知。「新年度は環境が変わり、ストレスが発生しやすい時期でもあります。この機会にマクロビを学び、ココロとカラダに優しいお菓子を作ってみましょう」と呼びかけていた。

 マクロビ普及団体「日本CI協会」公式サイトによると、マクロビとは「健康維持、体質改善、治病、長寿を目的とする穀菜食を中心とした食事法」のこと。食事の仕方として、「身土不二の理念から国内産を優先します。(地産地消)」「一物全体を基本に皮をむかずに芯や根も工夫して食べる」「牛、馬、豚、鶏のような動物性食品は禁止されている」「白砂糖、グラニュー糖などの精製糖は使用しません」など多くの基準を掲げている。

 都の食育講座で物議を醸したのは、「卵や乳製品、白砂糖を使わない」「カラダに負担の少ないお菓子の実習があります」としている部分。卵、乳製品(牛乳、チーズなど)、白砂糖のイラストに大きなバツをつけたイラストも描かれている。こうした内容が、卵や乳製品をとることが「負担」なのか、ネガティブなイメージを抱かせるのではないかとして批判の声があがった。

 事態が動いたのは4月26日。多摩消費生活センターが同講座についての「中止のお知らせ」を公式サイトで発表した。そこでは、

  「地産地消の推進、食品ロスの削減を目的とした講座でしたが、その趣旨が十分に伝わらないご案内となっておりました」

としており、「既に申し込まれた方、また、ご検討中の皆様方には、深くお詫び申し上げます」と謝罪。同様の文章はツイッターアカウント「東京都消費生活行政」でも投稿した。

 だが、これが更なる疑問を招くことになった。講座の「目的」として記載された「地産地消の推進」「食品ロスの削減」が、冒頭にあげた告知の中には一切書かれていなかったためだ。ツイッターでは、

  「おっしゃるような目的は先の案内からは何も読み取れませんでした」
  「おかしいです。宣伝には今回の謝罪にある講座目的について一文字も書いてないですよね?」
  「『卵・乳製品・白砂糖を使わないと体に負担が少ない=使うと体に負担が大きい』を問題視されている」
  「卵等動物タンパクと白砂糖は体に悪いとするマクロビ宣伝しかしてなかったではないか」

といった声が多数あがることになった。

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最終更新:5/27(月) 7:00
J-CASTニュース

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