ここから本文です

英で研究報告 グルコサミンが心臓病を予防する可能性あり

5/27(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【役に立つオモシロ医学論文】

 ドラッグストアや通販サイトなどで手軽に入手できるグルコサミンは、膝の痛みや関節痛に効果があるといわれます。しかし、グルコサミンが健康状態に良い影響を与えるかについて、これまでの研究報告は明確な答えを出していません。

 そんな中、グルコサミンの摂取と心臓病や心臓病による死亡リスクの関連を検討した研究論文が、英国医師会誌電子版に2019年5月14日付で掲載されました。

 この研究では、英国のバイオバンク(生体試料を研究目的で保管する機関)に登録されている約50万人の英国人データから、心臓病を発症しておらず、グルコサミンの使用状況が明確であった46万6039人が対象となりました。なお、研究結果に影響を与えうる年齢、性別、体格指数(BMI)、人種、生活習慣、薬や他のサプリメント使用などの因子について、統計的に補正を行って解析されました。

 中央値で7年にわたる追跡調査の結果、グルコサミンを摂取していた人は、摂取していない人に比べて、心臓病(冠動脈疾患)の発症リスクが18%、心臓病による死亡リスクが22%、脳卒中も含めた心血管疾患全体の発症リスクが15%、統計学的にも有意に低下しました。

 グルコサミンには抗炎症作用があると考えられており、動物実験では動脈硬化を予防する可能性が示されているそうです。こうした働きによってグルコサミンが心臓病を予防したと考えることもできますが、グルコサミンを日常的に摂取している人は、摂取していない人に比べて健康に関心が高く、もともと心臓病の発症リスクが低い人たちかもしれません。グルコサミンの有効性については、さらなる研究報告の蓄積を待ちたいところです。

(青島周一/勤務薬剤師。「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)

最終更新:5/27(月) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事