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巨人・岡本 本塁激走 不穏ムード一掃

5/27(月) 16:40配信

東スポWeb

 巨人は26日、東京ドームでの広島戦に5―4で競り勝ち、王者の快進撃を止めた。ヒーローは12試合ぶりの一発と、決勝点を足でもぎ取った岡本和真内野手(22)だ。ただ、この日の1勝が持つ意味合いはさらに重いものに。実は、今カード初戦で起きた“乱闘騒ぎ”でチーム内は微妙な空気になっていたからだ。

 主砲の激走が価値ある勝ち星を呼び込んだ。4―4の8回、一死満塁のチャンスで、三塁走者の岡本は重信のやや浅めの中飛でタッチアップ。巨体を揺らしながら会沢のタッチをかいくぐって本塁に滑り込むと一塁ベンチと本拠地のG党は喜びに沸き返った。微妙なタイミングに敵将・緒方監督はリクエストを要求したものの、リプレー検証の結果もセーフ。これが決勝点となった。

 打っては初回の第1打席で一時逆転となる12試合ぶりの9号3ラン。チームの窮地を救った岡本は「重信さんがすごいかえりやすいフライを打ってくれたんで、楽々かえれました」と爆笑を誘い「セーフになってよかったです」と胸をなでおろした。

 まさに紙一重の勝利をもぎ取った原監督も「三塁コーチャー(元木内野守備兼打撃コーチ)もよく行かせたね」と目を見張りつつ「(岡本は)非常に攻撃的ないいスライディングをしてよかったと思いますね。非常に柔らかさというか、センスを感じさせたね」とたたえた。

 対広島では4月17日から引き分けを挟んで5連敗。この日も敗れれば、広島とのゲーム差は「4」となり、リーグ独走を許しかねなかった。ひとまず最悪の状態は食い止めたわけだが、一方でチーム内に漂っていた不穏なムードをかき消す、価値ある勝利でもあった。

 発端は24日の3連戦初戦。代打で登場した中島に対し、一岡の投球が肩口に当たってから頭部を直撃した。激高した中島が鬼の形相でマウンドににじり寄ったため、両軍ナインは一斉にベンチを飛び出し、乱闘寸前の事態に発展した。警告試合から一夜明けた25日の試合前には危険球退場となった一岡と中島ら当事者たちが顔を合わせて“和解”したが、打撃ケージ裏では厳しい表情の原監督が中島と話し込む場面も見られた。

 突発的な出来事だったとはいえ、中島の行動に戸惑ったのは他でもない巨人ナインだった。チームスタッフは「危ないところに球が来たのは確か。ナカジ(中島)の気持ちも分かる」と理解を示した上で「ウチの選手たち、特に生え抜きの選手たちが、一岡にどういう思いを持っているのかまでは分かっていなかったのかな。しかも(一岡が)すぐに謝っていたわけだしね。まだ(巨人に)来たばかりで、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけど…」。

 一岡は2011年にドラフト3位で巨人へ入団。将来を嘱望されながらも大竹のFA加入に伴い、人的補償で広島へ移籍した。若くして運命に翻弄されながら、新天地で必死に中継ぎの地位を確立した元同僚への思い入れは今も強い。

 そんなモヤモヤも岡本の活躍で吹き飛び、ナインには笑顔が戻った。このまま上昇気流に乗っていけるか。

最終更新:5/27(月) 18:17
東スポWeb

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