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ガルシア復活は阪神最大の光明!GC6連戦も投手力で勝負せよ!!320勝投手が提言

5/27(月) 14:00配信

デイリースポーツ

 広島戦の屈辱とも言える甲子園3連敗からヤクルトを一気に飲み干して3連勝、さらに次のDeNA戦も勝ち越して“V字復活”を果たした矢野阪神。土曜3連敗のメッセンジャーは心配の種だが、26日のDeNA12回戦(横浜)で1軍復帰のガルシアが移籍初勝利を完封で飾り、昨年2桁勝利の実力を披露してみせた。明日28日からは2位・巨人、首位・広島と続く上位との6連戦。虎のご意見番・小山正明氏が、先週の総括と交流戦直前となる6試合の戦いを展望した。

  ◇  ◇

 先週の矢野阪神は予想を覆す?5勝1敗の好成績。地元・甲子園で広島にまさかの3連敗を喫し、貯金を吐き出して崖っぷちに立ったかに見えたが、連敗街道でさ迷うヤクルトに救いの手をさしのべてもらい、3連勝で窮地を脱した。そして好相性の横浜でDeNAに勝ち越しに成功。下位のチームにきっちりと勝ち星を積み重ね、今季最多の貯金4で交流戦前の6連戦に突入することになった。

 さっそくいつものように虎のご意見番・小山正明氏に一報を入れると、先週とは真逆の明るい声が返ってきた。「ガルシアの完封は大きいよなぁ」。開幕から3試合続けて7失点KOで2軍調整となっていたガルシアが、久々に1軍に戻ってDeNA12回戦(横浜)に先発。打線の援護もあって移籍初勝利と完封で飾った。昨年は中日で13勝を挙げた左腕。FA移籍の西と共に今季に向けた最大最強の補強と思っていたが、想像外の大不振にご意見番も「あの助っ人はどうなってるんや?」と憤っていたのだ。

 -ガルシアがやっとまともな仕事しました。

 「2軍降格前と見違えるようなピッチングやったね。注目していた球威も軽々と150キロを超えていたし、制球力も良かった。初回、2回と味方打線が一発攻勢で援護点をくれたので、余裕を持って投げている印象だった」

 -中継ぎ陣も奮闘していたので完封は助かりますね。

 「そやがな。5勝1敗で乗り切った先週は何と言うても投手陣の頑張りが特筆ものやった。藤川、ジョンソン、ドリスがフル回転して広島戦3連敗のダメージを払拭した。そんな彼らを2試合続けて休ませられたんやからね。117球で完封した、というのにも価値がある。コントロールが良くない限り、この球数で完封するのはなかなか難しい。ただ、ガルシアは次の登板が試金石。いい内容が2試合続くかどうか。次を目を凝らして見てみたいね」

 -前日(25日)のメッセンジャーが9四死球で自身3連敗を喫していただけに、余計にガルシアの投球が眩しかったです。

 「その通りやね。今後はガルシアがメッセ的な役割を担ってくれると思うから、その間にメッセには本来の体のキレを取り戻してほしい。ローテーションを変えてナイターにシフトチェンジをさせたら…という声もあるが、僕はそうは思わん。少なくともここ数年はエースとしてけん引してきた投手や。ローテ再編は他の投手にも影響を及ぼすし、ここはメッセ自身で乗り越えんとあかんやろう」

 メッセ不調に目をつぶって先週の6試合全体を俯瞰した時、5勝1敗とはいえ、得点力はまだ力強さは見られない。DeNA12回戦の4発大勝をのぞけば、あとの4試合はすべて3点以下での勝利。となれば、もう少し緻密で嫌らしい攻撃が必要になる。その意味で、唯一負けた25日のDeNA11回戦の5回表の攻撃には「?」が付いた。重箱の隅をつつく気もするが、これは小山氏も同じ思いだったらしい。

 -両軍スコアレスで迎えたあの回、先頭の福留が上茶谷から二塁打。ここで打率3割を超す好調・梅野にベンチは犠打を命じました。何としても先取点がほしいという矢野監督の意図を感じたのですが…。

 「僕もあの攻撃には『何でや?』と思ったで。チームで一番打撃の状態がええ打者やろう。今の梅野なら進塁打ぐらいは打てるし、それ以上の内容も望める。しかも次の中谷の打率が2割そこそこ。ベンチは中谷の何に期待しとったんかなぁ」

 -何が何でも先取点がほしかったら、中谷に小技の利く代打を出す手もあった。同じ右でも上本か北條か。しかし、そのまま打たせてタッチアップのできない浅い中飛。結局あの回無得点で、その裏にメッセが打たれました。ターニングポイントだったように思えます。

 「6点のビハインドから九回に5点を奪ったんであの回が忘れられがちやが、大きかったわな。たとえメッセの状態がよくなくても、先取点が入っていればその後の投球内容は違っていたはずや。得点力不足の現状だけに、よりきめ細かい攻撃が必要やわな」

 そんな敗戦も糧にしつつ、何とか交流戦までの残り6試合を乗り切りたい。今週は28日から甲子園で巨人、そして週末はマツダで広島との計6連戦が予定されている。上位との対決をどう戦えばいいのか。最後に小山氏に聞いてみた。

 -個人的には2勝4敗でいいと思うんですが、どうでしょう?

 「そらあかん。カード3連敗さえ阻止すれば上出来…と言えなくもないけどね。それだけの余裕を持って向かえばいい、ということやが、僕は最低でも3勝3敗でいくべしと思う。五分以上を狙う強い気持ちで戦ってほしいもんやで」

 -そのカギになるのは?

 「もちろん、投手力よ。先発が踏ん張り、いかにジョンソン、ドリスにつなげる展開に持ち込むか。矢野監督がどう繋いでいくか、に僕は注目しとる。いずれにせよ、勝つ時は総力戦で、負ける時は大敗、という格好になるやろうな。ここで踏ん張っておけば交流戦も楽しみになるよ」

 まずは目の上のたんこぶ・巨人を甲子園でどう叩くかだが、菅野や苦手メルセデス、山口の登板のない今回は大チャンスではないか。打撃不振だった近本に当たりが出始めたことも好材料。あとは彼を返すクリーンアップ、特に糸井だ。このGC6連戦、個人的には糸井のバットに注目したい。

(デイリースポーツ・中村正直=1997~99年阪神担当キャップ、前編集長、現販売局長)

最終更新:5/27(月) 14:07
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