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ZOZO経理スタッフ求人が波紋…「月収20万~30万円」は資格軽視?税理士98人に聞いた

5/27(月) 8:00配信

税理士ドットコム

衣料品の通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(千葉市)が、自社ホームページで、税務担当の経理スタッフの募集をしている。その求人内容をめぐり、ネット上で様々な反応が沸き起こった。

求人内容をみると、応募資格は「税務申告業務の実務経験が1年以上ある方」とあり、歓迎スキルは「会計士、税理士等の有資格者」「会計の幅広い業務経験がある方」とされている。月収は20万~30万円で、年収例は431万円あまりとのことだ。

Twitterなどネット上では「前澤社長と働ける!」とポジティブに捉える声もあがる一方、税理士など有資格者からは「安すぎる!」「資格をとる大変さをわかっていない」などの苦言を呈する声も多かった。

そこで、税理士ドットコムに登録している各地の税理士を対象にWEBアンケートを実施した(5月22日~24日、税理士98人が回答)。届いた声をまとめ、2回にわけて紹介する。

●ZOZO勤務「キャリアアップになる」好意的な反応も

まず、「税理士としてZOZOの求人について応募する価値があるものだと思いますか」と聞いた。

「はい」は22.4%だったのに対し、「いいえ」は77.6%と多くを占めた。

次に「はい」または「いいえ」の理由と、「いいえ」の場合に月収がいくらなら応募する価値があると思うかについて聞いた。それぞれ以下のような回答があった。

<「はい」の理由は>

・メディアで盛んに取り上げられる企業で働くというそのものに価値があると考えるから(水村耕史税理士)
・ZOZOのようなメディアに注目されるような企業での経験を積むことができるから(匿名)
・年齢が若いのであれば、月収にかかわらず面白い経験が積めるのなら、キャリアアップと割り切って勤務するのも良いのでは。ZOZOで仕事していました、ということでハクを付けられるのなら面白い(佐原三枝子税理士)
・ZOZOで得られるスキルが会計人としてプラスになる(匿名)
・年齢が若く経験の浅い税理士であれば、ZOZOのような大企業で働くことは一つの経験として選択肢に入り得ると思います(匿名)

<「いいえ」の理由は>

・有資格者の処遇としては全く不適当と考えます(匿名)
・月収20万~30万では普通の経理スタッフの金額だと思います。ZOZOの税務申告業務は複雑だと思われるので最低50万からだと思われる(宮路幸人税理士)
・経験が1年以上であれば、40万円程度の提示が妥当だと思う(長谷川清太税理士)
・給与だけで考えた場合、もっと給与が高い会社のほうに応募すると思います。月収40万円なら応募する価値があると思います(匿名)
・税理士としての資格のもと、経理を行うこととなり、様々な税解釈に基づく責任を負わされるものと考える。勤務状況にもよるが、最低でも50万円以上と考える(匿名)

●「月収40万~50万円は最低でも必要」

回答からは、「はい」と答えた税理士の多くが、ZOZOで働くことが自らのキャリアアップにつながると捉えている様子がうかがえた。

一方、「いいえ」と答えた税理士からは、有資格者を雇う水準として不適当との声やZOZOの税務申告業務が複雑そうで、月収20万~30万円では割に合わないとの声が目立った。

応募する価値がある月収の水準としては、月収40万~50万円は最低でも必要との声が多かった。

実際の募集状況はどうなのか。ZOZO広報は5月24日、取材に対し、「募集中の案件についての応募状況は公開しておりません。定員に達し次第、募集終了となり、サイト上にも『募集終了』と表示されます」とコメントした。2月中旬ごろから募集を続けているという。

(税理士ドットコム トピックス)

弁護士ドットコムニュース編集部

最終更新:5/27(月) 8:00
税理士ドットコム

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