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京王線をひたすら西へ、高幡不動で出会ったジブリ映画の原風景~大都会の「黙考スポット」

5/27(月) 16:00配信

DANRO

ふだん東京のネットベンチャーの慌ただしい現場に身を置いている筆者が、大都会の喧噪から離れ、ゆっくりと物思いにふけることができる「黙考スポット」を探索するこのコラム。今回は、京王線を西に向かってみた。(須田仁之)

【写真特集】都心で見つけた黙考スポット

人の流れに逆走する快感

都心の黙考スポットでは満足できずに「そうだ、西へ行こう」の精神は続く。前々回、西方遠征のため利用したJR中央線は意外と朝は混んでいて疲れたので、違うルートで西を目指してみたい。そういえば東京の西に住んでいる知人もいるはずだ。朝イチでその近くで打ち合わせなんてしてみたら、都心のスタバで会うよりも、何かいい仕事に繋がるかもしれない。

待ち合わせ場所は京王線の「高幡不動駅」だった。昔、部下が仙川駅(調布市)の近くに住んでいて、よく泊まりに行った記憶があるが、深夜残業で泥のように疲れ果ててのタクシー移動だったため、京王線を西に向かって乗った記憶はほぼない。

都営新宿線で新宿駅まで行って乗り換える。新宿駅は早朝でも人混みでごった返している。
「ああ、またやっぱり朝から人混みか…。中央線で西に向かった時と同じように、結局朝から疲れちゃうのか…」

うなだれ気味に人混みをかき分けて、京王線の下り列車に乗り込む。車内は閑散としている。人がいない。朝の通勤列車とは思えないほど、空いている。

朝から「空いた車両」に座れる幸せ。都会ではなかなか感じることのできない小さな幸せ。

人の流れに反して、西に向かって列車は走り出す。静かな車内で「人の流れと逆走する」ことが愉悦を感じる。途中すれ違う上りの京王線は満員列車だが、僕を乗せたこの逆走列車は一体どこへ向かっているのか。スタンドバイミー風なワクワク感。野島伸司のドラマ「未成年」で、いしだ壱成と桜井幸子が乗り込んだ列車のような厭世感。

準急に乗って新宿から30分ほどで「高幡不動駅」に到着した。まだ朝の8時だ。駅のロータリー近くのマックで知人との打ち合わせを済ませる。「時間はあるし、せっかくなので、一緒に黙考スポットでも探索しませんか?」

同世代のオトコには「一人になりたい黙考スポット探し」というネタは意外と刺さる。やはり、都心労働を20年近くやっていると、心も体も確実に錆びているのだ。まずは駅名にもなっている「高幡不動」に向かう。

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最終更新:5/27(月) 16:00
DANRO

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