ここから本文です

季節外れ、熱波に悲鳴 「倒れそう」「まるでサウナ」

5/27(月) 6:01配信

北海道新聞

道東を中心、記録ずくめの暑さ

 道内は26日、道東を中心に記録ずくめの暑さとなった。1872年(明治5年)に函館で始まった道内の気温観測の歴史の中で、1年を通して最も高い39・5度を記録したオホーツク管内佐呂間町では、住民らが「倒れそう」と悲鳴を上げた。高温が影響したとみられる火災の発生や熱中症による搬送、イベントの中止なども相次ぎ、各地は季節外れの酷暑被害に見舞われた。

【動画】道東を中心に各地で猛暑日 佐呂間で39.5度

「熱中症になりかけた」

 「熱中症になりかけた。むわっとした熱風を感じた」。北見工大1年の小林史憲(あやのり)さん(19)は26日、趣味の自転車のロードバイクで北見市内から約50キロ走って佐呂間町の「道の駅サロマ湖」を訪れ、びっしょりとかいた汗をぬぐった。町内は晴天でぐんぐん気温が上がり、午前9時ごろに35度を突破。午後2時7分に39・5度を観測した。

 熱波の影響で町内は人影もまばら。商店を営む土門夫祐子(ふゆこ)さん(66)は「誰も買い物に来ないし、野菜がしなびる」と屋外の店頭に青果物を並べるのを諦めた。夏の暑さで知られる埼玉県在住の娘からも心配の電話がきたといい「今年は雨も少ない。もう少し降ってくれれば楽になるのに」。

温度計は目盛りいっぱい

 佐呂間町に次ぐ気温38・8度だった帯広市。JR帯広駅前の温度計は40度まである目盛りいっぱいに上昇した。スマートフォンで撮影した十勝管内浦幌町の高校3年吉田蒼汰さん(17)は「まるでサウナ。5月は涼しいはずなのに」とこぼし、出張で訪れた川崎市の会社員山田真さん(36)は「東京よりはるかに暑い。全然避暑にならない」と苦笑した。

 各地の消防によると、熱中症とみられる搬送は全道で計30人に達した。最高気温37・7度のオホーツク管内遠軽町では体育祭に参加した女子中学生が軽症。渡島管内七飯町では部活でランニングを終えた男子中学生が頭痛を訴え搬送された。命に別条はないという。

高温が影響の火災も

 道警などによるとオホーツク管内では26日午前、高温が影響したとみられる火災が3件起きた。いずれもけが人はいなかった。

 このうち網走市の産業廃棄物処理会社の敷地では、鉄製コンテナ内部から出火し、内部約17平方メートルが焼けた。網走署は廃棄予定の食用油などが保管されたコンテナ内が暑さで高温になり、油が自然発火したとみて調べている。

27日まで暑さ続く

 暑さは27日まで続くため、スポーツ大会の関係者は警戒を続ける。札幌市では開幕を27日に控えた春季全道高校野球大会の公式練習が26日、円山球場で行われた。道高野連の横山泰之専務理事(45)は「選手の体が暑さに慣れていないのが心配」と、監督・主将会議でこまめな水分補給や休憩の徹底を呼びかけた。

最終更新:5/27(月) 6:01
北海道新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事