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平安の歌遊び 令和にも 毛越寺で曲水の宴【岩手】

5/27(月) 11:19配信

岩手日日新聞社

 平安時代の貴族の歌遊びを再現した「曲水(ごくすい)の宴」が26日、平泉町の毛越寺で開かれた。夏本番を思わせる日差しの中、新緑の境内を流れる遣水(やりみず)を舞台にいにしえの装束をまとった歌人が歌題の「晴(はれ)」にちなんだ歌を詠み、訪れた約3000人の観客が平安のみやびな世界を堪能した。

 曲水の宴は、浄土庭園の池に水を取り込む遣水に盃(さかずき)を浮かべ、ほとりに座る歌人が自身の前に流れ着くまでに和歌を詠む歌遊びで、同寺では33回目の開催。今年は歌人が詠んだ歌を披露する披講役に宮中歌会始披講会員の近衞忠大さんと久邇朝俊さん、歌人には盛岡市在住の作家斎藤純さんをはじめとする本県の6人を迎え、男性が衣冠(いかん)、狩衣(かりぎぬ)、女性は袿(うちぎ)の平安装束で参宴し、遣水のほとりで歌題にちなんだ歌を短冊にしたためた。

 このうち主客歌人の斎藤さんは、改元による新たな時代に期待を込め「新しき 令和寿(ことほ)ぐ 詠み人の 笑み晴れやかに 曲水の宴」と詠んだ。

 会場には開宴前から多くの観客が訪れ、家族4人と訪れた星野和雄さん(70)=千葉県佐倉市=は「毛越寺は何度か来ているが、曲水の宴は初めて。参加者の衣装がどれも美しく、素晴らしい催しだった」と語った。

 同寺では、1983年の庭園発掘調査で平安時代の遣水が見つかり、復元整備を機に86年から曲水の宴を催している。

最終更新:5/27(月) 11:19
岩手日日新聞社

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