ここから本文です

UACJ、R&Dセンターにボトル缶のネック部製造装置導入。アルミ缶材の研究開発加速

5/27(月) 6:02配信

鉄鋼新聞

 UACJ(社長・石原美幸氏)は、顧客ニーズに対応したアルミ缶材の開発を加速させる。その一環として、名古屋製造所内の研究開発拠点、R&Dセンターに約3億円(付帯設備含む)を投じ、蓋つきボトルネック飲料缶製造装置「ボトル缶ネッカー」を新設した。同社によると、軽圧メーカーが飲料缶メーカーと同等の大型設備を有し、缶材の研究開発を進めるのは世界で初めてのケースという。
 同センターではこれまでも、飲料缶製造装置を導入し、製造過程で発生し得る亀裂などの諸問題を解決できる母材開発に生かしてきた。新設備導入前の飲料缶製造装置は、ビール缶に代表されるような缶の本体がストレート形状に対応するものだった。
 一方、最近のコーヒー缶はペットボトルと同様に蓋ができ、ボトルネック形状の飲料缶が主流になりつつある。一部清涼飲料缶は、本体をウエスト形状に絞ったボディシェイプ型の飲料缶を採用するなど、意匠性を考慮した飲料も販売されている。
 また、ストレート缶は、プリフォーム缶(成形加工前の缶形状の母材)に約10工程の成形を加え製造されるのに対し、ボトルネック形状や、ボディシェイプ形状の飲料缶は、約50工程を経て製造される。こうした飲料缶の変遷に対応し、製造工程で発生した母材の不具合の診断精度を上げ、スピーディに開発を進めるため、新設備導入に踏み切った。
 昨秋より新設備(G&P製)導入に着手し、今春より本稼働を開始。最大56工程の成形加工が可能。適用缶サイズは胴径最大66ミリ、口径同38ミリ。成形加工ストローク長さは300ミリ。
 水谷博之R&Dセンター第一開発部長は「最近の飲料缶は、より飲料を味わいやすい形状や、意匠性に優れた形状があり、進化している。飲料缶メーカーは、さらなる軽量化と剛性を備えた母材を求める傾向にある。今回の新設備導入で、多様化するニーズにより対応できる材料開発や、技術提案が可能となる」としている。

最終更新:5/27(月) 6:02
鉄鋼新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事