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アマゾンと連携…デンソーが米国で参入する“新しいクルマ”

5/27(月) 11:24配信

ニュースイッチ

6月をメドシアトルに拠点、「MaaS」に参入

 デンソーは2021年をめどに、コネクテッドカー(つながる車)やサービスとしての移動「MaaS(マース)=用語参照」関連サービスで米国市場に参入する方針を固めた。サービスの事業化に向け、6月にも米ワシントン州シアトルに研究開発拠点を新設する。サービスの核となるクラウドなどIT基盤を盤石にするため、米アマゾン・ドット・コムグループと組む。同分野は独ボッシュなど競合の自動車部品メーカーも攻勢をかけている。デンソーは世界2位の自動車市場である米国を深耕し、事業拡大を図る。

 6月をめどにアマゾンなどIT大手や有力ベンチャーが集まるシアトルに拠点を設ける。デンソーはアマゾン傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と連携し、コネクテッドカーやMaaSを手がける完成車メーカーなどに、サービスプラットフォーム(基盤)を提供する。

センサーなどを搭載した試験車を用意し、技術開発やサービスの実証を進めるほか、現地企業と組んで商用化に向けた検証も実施する。デンソーは車両から集まるビッグデータ(大量データ)解析や次世代の車載通信機器、ソフトウエアなどに強みを持つ。

自動車の新潮流「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」は部品メーカーにも押し寄せ、各社は製造・販売のビジネスモデルからの転換を迫られている。デンソーはトヨタ自動車やソフトバンクグループと、米ウーバー・テクノロジーズの自動運転開発部門への共同出資を決めるなど、動きを加速している。

デンソーは25年度までの事業構想で、売上高に当たる売上収益7兆円を掲げている。達成には約2兆円の積み上げが必要で、CASEなど次世代事業をテコに計画達成を目指す。

【用語】
MaaS=モビリティー・アズ・ア・サービス(サービスとしての移動)の略。交通網をICTによりクラウド化し、あらゆる交通手段(車、バス、電車、タクシー、飛行機など)による移動をサービス化する概念。スマートフォンのアプリケーションを通じて、最適な交通手段や移動ルートなどを検索・選択でき、運賃の決済もスマホで行うことなどが想定される。移動の最適化に加え、都市の渋滞・環境対策や地方の移動難民の解消も期待される。

最終更新:5/27(月) 11:24
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