ここから本文です

働きながら年金をもらう「在職老齢年金」 お得にもらう方法を解説します。

5/27(月) 10:00配信

マネーの達人

働きながら、老齢年金を繰り上げて受ける場合

本来65歳から受け取る老齢基礎年金(国民年金部分)ですが、60歳から64歳までに受け取る時期に応じて、割引した金額の老齢基礎年金を受け取ることを、老齢基礎年金の繰上げといいます。

「繰上げ」で老齢基礎年金を前倒しで60歳から64歳までの間にもらう場合、お給料との調整は行われません。

給料と調整され減額されるのは「特別支給の老齢厚生年金」なので、「繰上げした老齢基礎年金」は、60歳から64歳までそのまま受けられます。

ただし、国民年金期間の長く婚姻期間の長い妻がいる男性の場合、老齢基礎年金を繰り上げすると、この男性亡き後、妻が「寡婦年金」をもらえなくなるので要注意です。

また、「老齢基礎年金の繰上げ」をすると、厚生年金に加入して働いていても障害厚生年金を請求できなくなってしまいます。

働きながら老齢年金を繰り下げたら?

働いている場合、お給料をもらっているので、「年金繰り下げ」も考えることでしょう。

老齢年金を66歳以降に受ける代わりに年金を割り増しして受け取ることを「繰り下げ」といいます。

老齢厚生年金を65歳で受け取り、老齢基礎年金を66歳以降に受け取る等(逆も可能)、別に繰り下げられます。

繰下げ受給の請求をした時点(66歳から1ヶ月ごとに選べる)に応じて、年金額が1月につき0.5%、66歳繰り下げ時(8.4%)から70歳繰り下げ時(42%)年金額が増額されます。

例えば、老齢厚生年金を65歳から80万円、老齢基礎年金を70万円もらう人が、老齢厚生年金を66歳0ヶ月で繰り下げして受けた場合86万7200円に増額します。

併せて老齢基礎年金を1年繰り下げると75万8800円です。

年収が高く(年収÷12が47万円以上など)、65歳以降も老齢厚生年金が全額止まってしまう場合では、給与だけで生活できてしまいそうです。

そういう人が老齢基礎年金だけを66歳まで繰り下げると、8.4%も利息!がつき、ある意味「財テク」になりますね。

投資信託の運用利率より高い可能性もあります。

「じゃあ、給料で止まっているけど老齢厚生年金も繰り下げして年金を増やしちゃおう!」と考えたとします。

ところがそう甘くありません。

例えば65歳過ぎて50万円の報酬月額をもらっている場合、年額120万円(年金月額約10万円)の老齢厚生年金の権利があっても、(50万円+10万円)>47万円なので、老齢厚生年金(報酬比例部分)は全額支給停止となります。

ところが「もらっていない老齢厚生年金部分」は繰り下げで増額させることはできないのです。

65歳以上厚生年金に入って働く高年収の人は、主に「老齢基礎年金繰り下げ」をすることによって「年金財テク」ができます。

2/3ページ

最終更新:5/27(月) 10:00
マネーの達人

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事