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給料を“先払い”したら、人はちゃんと働くのか? 光本勇介がトライしたい「実験」の数々

5/27(月) 14:00配信

新R25

最短2分でオンラインストアがつくれるサービス「STORES.jp」、目の前のアイテムが一瞬で現金に変わるアプリ「CASH」、あと払い専用の旅行代理店アプリ「TRAVEL Now」など、あの堀江(貴文)さんも舌を巻く発想力で世間を驚かせるサービスを次々と生み出す起業家・光本勇介さん。

電子版を0円、紙の書籍を原価の390円(税抜)で流通させ、Webサイトで自由な金額を課金してもらうという前代未聞の売り方で話題となっている著書『実験思考』より、光本さんの頭のなかを覗くことができる4本の記事を連日公開でお届けします。

1.「全力で普通の生活をします」CASHの生みの親・光本勇介が語る“アイデア発想の極意”

2.「“表現”がすべてだと言っても過言ではない」光本勇介流・サービスの流行らせかた

3.「人間はどんどん思考停止して、ゾンビみたいになる」光本勇介が描く未来予想図

4.給料を“先払い”したら、人はちゃんと働くのか? 光本勇介がトライしたい「実験」の数々

さまざまな業界でやってみたい「実験」

ぼくは、なんだかんだ言って10年も事業を作ってきました。ぼくはビジネスが大好きです。

シンプルに「お金を稼ぐ仕組み」を考えることが好きなのかもしれません。

ひとつのアイデアがポンと浮かんだときに、「じゃあ、こういうことができるかも」「こっちにどんどん展開していけるかも」などと考えることが楽しいのです。

すごく深く考えているわけではないのですが、さまざまな業界について「この業界なら、こういう問題を解決したい」ということがあります。

具体的にいくつかご紹介したいと思います。

がん検査をもっとカジュアルに

医療業界を見ていて、ぼくが興味があるのはたとえば「がん」です。

2人に1人ががんになって、3人に1人ががんで死ぬといわれています。あまりそんなイメージはないのですが、これほどの人ががんで死ぬというのは、ものすごい事実です。

日本に限らず世界でいちばん人を殺している病気は「がん」でしょう。これはわかりきっている「事実」であって、自分は相当に高い確率でがんになることが目に見えているわけです。

それなのに「なぜみんな、1年に1回しか人間ドックに行かないの?」と思います。

たとえば、ものすごくカジュアルに月1回、がんの検査ができるサービスができないかなと考えています。

1ヶ月に1回検査をしたら、治る確率は上がります。

がんの種類によっては難しいものもあるかもしれませんが、ほとんどのがんは早期発見すれば治せるはずです。相当な数の人の命を救えると思うのです。

こんなにがんで人が死んでいるのに、1年に1回しか人間ドックに行かないというのは、とてもナンセンスです。

がんの検査を、時間をかけずに、超カジュアルに、安く、究極的にはタダで、マスの人たちにしてもらえるサービスを提供できたらいいな、と思っています。

人間ドックやがん検診は、あきらかに市場があります。しかし、既得権になっているため、なかなかイノベーションが起きません。そこを変えることができたら、いろんな可能性が生まれます。

多くの人は医療の検査を「高額なのがあたりまえ」「年に1回くらいがあたりまえ」「1日かかるのがあたりまえ」だと思い込んでいます。

でも、そんな常識にとらわれる必要はないのです。「人間ドックは月に1回、検査キットに唾液を垂らすだけ」という時代が来るかもしれません。

結果はアプリに表示されて、つねにスマホで、無料で健康管理をすることも不可能ではありません。検査をするたびに献血のように特典やお金がもらえたらさらに楽しいですよね。

現実味がまだないかもしれませんが、きっとそういう時代が来ると、頭の片隅にアイデアを置いておくだけで、点と点が線になって、具体的なサービスにつながることがあります。

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最終更新:5/27(月) 14:00
新R25

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