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最後に崩壊したバルサ王朝、悲惨なシーズンとなった10の理由

5/27(月) 15:54配信

SPORT.es

FCバルセロナは、ラ・リーガこそ制覇したものの、UEFAチャンピオンズリーグでの惨劇とコパ・デル・レイ決勝での敗北を味わい、3冠を夢見た2018/19シーズンを悲しみとともに締めくくっている。

バルサ最悪の結末、国王杯の帰路でメッシら3選手が緊急ミーティング

ラ・リーガのタイトル獲得がチームに平穏に加え、CLとコパ決勝に向けてエネルギーをもたらすはずだった。しかし、バルサは、リヴァプールに敗れ(4-3)、バレンシアとのコパ・デル・レイ決勝でもそのダメージを引きずったまま敗戦した。

そして今、バルサの今シーズンを振り返るとともに、チームの再構築が始められようとしている。下記はバルサにとって悲惨なシーズンとなった10の理由である。

1.深刻なメッシ依存
レオ・メッシへの依存自体は問題ではないが、それが10年続いている。メッシが“ベスト”であり、試合の90%を決めている。問題は、それ以外の選手達が試合で決定的な仕事ができず、残りの10%で違いを生み出すことができないことである。メッシは、アンフィールドでも、ビジャマリンでも素晴らしいパフォーマンスを披露している。しかし、常に“D10S(神)”になれるとは限らず、バルサは敗れている。しかしながらメッシは、これまでと同様のレベルを保っており、6度目のゴールデンブーツを獲得している。

2.コウチーニョとデンベレがネイマール不在の穴を埋めきれず
コウチーニョはシーズンを通して存在感を見せられず、デンベレは今年も怪我により満足のいくシーズンにはならなかった。バルサは、2017年にネイマールを移籍金2億2,200万ユーロ(約272億円)でPSGに売却し、デンベレとコウチーニョを合計2億2,500万ユーロ(約276億円)+ボーナス8,000万ユーロ(約98億円)で獲得している。彼らの才能に疑いの余地はなく、誰も2人の獲得を否定はできない。ただ現実は、どちらもネイマール不在の穴を埋められていない。

3.主力選手達の高齢化
バルサのスターティングメンバーは、2014/15シーズンの3冠からほとんど変わっていない。テア・シュテーゲン、ジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ブスケツ、イヴァン・ラキティッチ、メッシ、そしてルイス・スアレスがチームに残っている。ほとんど変化することなく、4年間にわたりトップレベルで過酷な戦いを続けている。時間が経てばその代償はチームに訪れる。常にプレーしていたのでは、シーズン終盤や重要なフェーズで疲労も蓄積してくるのは間違いない。

4.限定的な戦力
デンベレとコウチーニョというスター選手達がチームに適応できていないことの他に、クレマン・ラングレとアルトゥーロ・ビダルを除くそれ以外の獲得選手達も期待された結果を出せていないという現実がある。マウコムに、より多くの出場時間が与えられないのは、監督の責任ではないのかという問題、ジェイソン・ムリージョとケヴィン=プリンス・ボアテングが冬の移籍マーケットで獲得する必要があったのかという問題などがある。バルベルデは、14人の選手以外を信頼して起用していないようである。

5.ゴールスコアラー不足
加入選手が成功を収められていないことの結果として、メッシとスアレスに匹敵するゴールスコラーがいないという現実がある。メッシ(合計51ゴール)は、ゴールデンブーツを獲得し、スアレス(25ゴール)は、ラ・リーガの得点ランキング2位となっている。それ以外のフォワードは、デンベレが14ゴール、コウチーニョが11ゴールとなっている。2列目の選手の貢献はほとんどなく、チームの得点ランキング5位にはピケ(合計7ゴール)が入り、ラキティッチ(5ゴール)を上回っている。

6.サイドバック不足
バルサのプレースタイルを考慮すると両サイドはとても大切である。ジョルディ・アルバは、優れたシーズンを過ごしたが、リュカ・ディニュがチームを去ってから左サイドの控えがほぼいない状態である。トーマス・フェルメーレンやネルソン・セメドを左サイドで起用することもあった。一方の右サイドバックは、セメドとセルジ・ロベルトでタイプが大きく異なる。

7.アルトゥールとアルトゥーロ・ビダル
対戦相手によってバルベルデはアルトゥールかアルトゥーロ・ビダルを使い分けていた。ビダルのチーム内での存在感は増しているのに対し、フィジカルに問題を抱えているアルトゥールは、次第にそのパフォーマンスは下降していった。この2人による2つの戦い方が大きな意味を持つ2敗に象徴されている。ビダルは、リヴァプール戦で、アルトゥールは、バレンシア戦で先発出場している。そしてバルサは、アンフィールドでは大逆転劇を許し、ビジャマリンでは無気力なパフォーマンスを披露している。

8.ブスケツとラキティッチの走行距離
チャビ・エルナンデスとアンドレス・イニエスタがバルサを去ってから、ブスケツとラキティッチの存在は、チームにとっていつも必要不可欠である。バルサにとって問題なのは、ブスケツが7月に31歳になることであり、ラキティッチは、3月にすでに31歳になっている。バルベルデは、ビルドアップ、プレッシングの起点、チームのオーガナイズなど、彼らに全てを求めている。毎試合、全ての時間帯で要求が非常に多い。フレンキー・デ・ヨングが彼らを助けることになるだろうか。

9.監督バルベルデの重要な試合での失態
会長ジョゼップ・マリア・バルトメウとメッシは、ラ・リーガを2度、国王杯を1度、スーペルコパ・デ・エスパーニャを1度制覇したバルベルデを擁護している。今シーズンの明暗を分けた2敗についてチームは謝罪をしており、リヴァプール戦ではチームとして戦えなかったのに加え、その試合での4失点目は、子供のように無様だった。バルベルデは、リヴァプールとの2試合で異なったアプローチをし、戦い方も変えている。国王杯決勝では、チームを逆転勝利に導くマネジメント力を持っていなかった。

10.チームのプレースタイル
最終的に、チームのスタイルを非難する声に結果で反発することができず、現在のスタイルを継続するべきなのか信じきれない状況である。チャンピオンズリーグと国王杯決勝での敗戦により、議論が再熱している。アンフィールドで敗れた日、バルサは自分達のフットボールを披露できていないことに気付いていなかった。そして、国王杯決勝でもそれは繰り返された。

最後に崩壊したバルサは、どのようなオフを過ごし、来シーズンに戻ってくるのか。楽しみよりも不安が勝る2018/19シーズンの閉幕となった。

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最終更新:5/27(月) 15:54
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