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「実態を知らぬ“嫌韓”の罪深さ」新大久保駅転落事故から18年、勇気ある韓国人留学生が未来に託した「日韓の架け橋」

5/27(月) 10:03配信

AbemaTIMES

 先週金曜日、JR新大久保駅に1人の韓国人女性の姿があった。辛潤賛さん(68)は今から18年前、この駅で大切な長男を失った母親である。毎年の命日には、事故現場となったこの駅を欠かすことなく訪れているという。

 2001年1月26日、JR山手線・新大久保駅で線路に落ちた人を助けようとした二人の男性が犠牲になった。そのうちの一人である李秀賢(イ スヒョン)さんは当時、日本語学校に通っていた韓国からの留学生。当時26歳だった。

 事故現場となったホームに立ち、悲しみのあまり今にも崩れそうな身体を懸命に維持しながら「いつもここに息子がいるような感じがします」と涙ながらに話す辛さん。18年前の1月26日、一体何が起こったのか。

 東京・新宿のある日、この日に行われていたのは、3月に亡くなったイ スヒョンさんの父であるイ ソンデさんを偲ぶ会。ソンデさんは息子の死後、日本と韓国の学生をつなぐ奨学金制度を設立。この日は外交官などの関係者を含む80人を超える人が献花に訪れていた。

 スヒョンさんは、高麗大学に在学中の25歳の時に日韓の貿易関係に興味を持って来日した。スヒョンさんが通っていた赤門会日本語学校の新井時賛理事長は当時のことを「自分は必ず『日韓の架け橋』になるんだと話していた。明朗活発で非常に運動も好き。音楽も好き、勉強も好きの稀にみる好青年。絵に描いたような学生だった」と振り返る。

 自らの命を顧みず、勇気ある行動を起こしたスヒョンさん。その行動を称えられる一方で、母親が大切な息子を異国の地で亡くした悲しみは想像を絶する。また、この日は両親の活動を追ったドキュメンタリー映画「かけはし」が上映された。その映画では、来日した韓国の学生と日本の学生が、交流を深めながら歴史認識の違いを知り、成長していく姿が描かれている。

 来場者した中高年の女性らが「すごく色々と考えさせられる」「今まで過ごした時間の中で今日が一番、有意義な時間の過ごし方だった」と映画の感想を述べれば、若い夫婦は「子どもが立派に育つような親でいなくてはいけないと感じた」と話した。

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最終更新:5/27(月) 20:01
AbemaTIMES

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