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「実態を知らぬ“嫌韓”の罪深さ」新大久保駅転落事故から18年、勇気ある韓国人留学生が未来に託した「日韓の架け橋」

5/27(月) 10:03配信

AbemaTIMES

■実態を知らずに“嫌韓”に走る「罪深さ」

 こういった民間レベルで進む交流を受け、今後の日韓関係について意見を求められた国際政治学者の舛添要一氏は「やはり政治が問題。文大統領も安倍首相もしっかり政治の判断をすべきだし、政治判断をフォローするメディアも同じことだ。今だから話しますけど、3年前に失脚した大きな要因の一つは『日韓関係を良くしよう』としたこと。当時の朴大統領に会いに行った矢先に批判が増えた。政府が日韓関係改善に取り組まなかったから、関係はものすごく悪かった。せめて地方の政府から改善を図るべきと考えた。東京とソウルは姉妹都市にあたる。しかし、ヘイトスピーチがものすごかった。日韓の歴史認識において間違っている点は間違っていると申し上げるが、それ以上に“政治の意思”がしっかりしなければならない。ようやく朴さんと安倍首相が話せるようになったら、政権交代。非常に悲しいですね」と持論を展開した。

 ネット問題に詳しい文筆家の古谷経衡氏は舛添氏の話を受けて「スヒョンさんの事故の翌年のW杯あたりからネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる人たちが出てきた。2003年から2006年に至るまで、それらの人々はこの事故について『事故自体がねつ造だ』と言っていた。韓国民団(大韓国民団)や日本メディアが韓国を美化するためにわざわざねつ造したとも。舛添さんが叩かれていた時に、何の根拠もない『舛添は在日コリアンだ』という噂も流された。ネット右翼の台頭に伴い、韓国人と実際に、または通訳を介して話したことも無い人たちが『韓国は滅亡する』『韓国人は嘘つきだ』『韓国人は盗人、詐欺師だ』と言い続けてきた。後に逮捕されたある人物に関しては、韓国に行ったことすらなかった。これが実態だ。韓国では反日本など売っていない。日本だけだ。この状況をどのように考えるか」と語気を強めた。

 続いて大阪で生まれ育ったというタレントの時人は「周りに海外の人が多く、“何が嫌なのか”は分からないが、シンプルに軽蔑したり、差別したりということがあった。理由もわからずに『嫌韓』でいる人が多いと思う。僕もそうだが、こういったことを知ることができれば、実態を分からないまま差別している人が減るはずだ」と話した。
 
 最後に三谷アナは「日本で韓国がブームになったり、多くの韓国人が日本を訪れている。民間同士の交流は増えていてうれしい。一方で政治がかなり緊迫している状況だが、我々は政治について何も言うことは出来ないのでもどかしい」という辛さんの言葉を代弁した。

 なお、映画「かけはし」は5月31日に大分で、6月25日の韓国での初上映を経て、7月7日に大阪、8月30日、31日は沖縄で上映される予定だ。

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最終更新:5/27(月) 20:01
AbemaTIMES

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