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旧尾小屋鉄道車両、3年後「引退」 8月、粟津公園へ移送

5/27(月) 1:15配信

北國新聞社

 小松市ポッポ汽車展示館(尾小屋町)で動態保存されている旧尾小屋鉄道の車両が2022年に「引退」する。車両の老朽化が進み、エンジンなどの部品確保も難しくなっていることから、管理団体が展示館で動かしていくことは難しいと判断した。引退前の晴れの舞台として、今年8月に粟津公園(同市)へ車両を移送し、レールを走る往時の姿を披露する。

 尾小屋鉄道は、1919(大正8)年に営業を開始した。新小松駅―尾小屋駅間の16・8キロをつなぎ、旧尾小屋鉱山で採掘された鉱石や人を運んだ。71年の閉山に伴い、鉄道は77年に廃線となった。

 実際に使われていた車両は10両現存しており、展示館には3両ある。全国の愛好者でつくる「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」が30メートルの線路で車両を走らせているが、メンバーの高齢化も進み3年後、展示のみに切り替えることにした。

 今年、鉄道開業100周年を迎えることを記念し、3両のうち、エンジン付きの車両「キハ3号」を粟津公園へ移す。8月3日~9月14日までの土日(8月18、24日は除く)に公園内の線路473メートルで走らせる。公園では現在、別の車両「キハ1号」など4両が走行しており、最後の共演を果たす。いずれも乗車無料。

 当日までに、同会はキハ3号の車内を廃線前と同じクリーム色に塗り直す予定で、坂井稔樹(としき)会長(56)は「昭和レトロな雰囲気が漂う鉄道で、タイムスリップしたような気分を味わってほしい」と話した。

 同会は車両の移送資金を募っている。1口千円からで、問い合わせは坂井会長のメールアドレス=tsk|1803@ksn.biglobe.ne.jp=まで。

北國新聞社

最終更新:5/27(月) 1:15
北國新聞社

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