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「結婚は“好き”だけじゃない」 母親の仲人経験を婚活アプリでAI化、22歳若手社長の挑戦

5/28(火) 11:47配信

ITmedia NEWS

 「恋愛や結婚は“好き”だけではどうにもならないこともあります」――恋愛マッチングアプリ「FANCY」(iOS、女性は無料)を提供するベンチャー企業RelationTechnology(東京都目黒区)の高野悠社長は、こう話す。

「行きたい店」で仲介する恋愛アプリ

 マッチングアプリでは、職業、年収、趣味といった条件や顔写真などから気が合いそうな異性を探すことが多いが、FANCYは「行きたい飲食店」で出会いを仲介する。マッチングが成立したらユーザーはデートの日程を調整するだけでよく、店の予約はFANCYが代行してくれる。

 他のアプリと一味違うのは、結婚相談所で働く仲人の知見を教師データとしてAIに学習させた点だ。

「母親の仲人経験をAI化」

 FANCYの「仲人AI」は、結婚につながりやすい異性をレコメンドしたり、チャットで交際を発展させるためのアドバイスをしてくれたりする。例えば「地方出身のエンジニア男性は、20代後半の女性との成婚率が高い」といった具合だ。そうした仲人ならではの経験則は、ユーザーの行動履歴を分析するだけでは分からないという。

 実は高野社長の母・洋子さんは、成婚率6割を誇る結婚相談所の凄腕仲人。洋子さんを含む複数人の仲人のノウハウをAIの学習に活用している。

 マッチングアプリは気軽に多くの異性に出会えるが、遊び目的の人も多いため真剣な交際に発展しにくい面もある。高野社長は「少子高齢化を解決したい」という思いでFANCYを立ち上げたこともあり、真剣な交際をサポートするために仲人の知恵を頼った。

母親の仕事に感じた「尊敬ともどかしさ」

 高野社長がFANCYをリリースした背景には、母・洋子さんの影響があったという。

 高野社長が子どもの頃、洋子さんは実家のリビングで結婚相談の仕事をしていた。相談者が結婚や出産をしたという話を聞くたびに、高野社長は母親の仕事に誇りを持つと同時にもどかしさも感じたという。

 「母親に相談しに来た人に子どもができたりするのを見て、素直に尊敬しましたし、肌感覚でも母親の仕事はすごいんだなと思いました。でも、テクノロジーの力を使えばもっと速く多くの人をサポートできるのに、とも感じていたんです」(高野社長)

 結婚相談所に入会するには、独身証明書や源泉徴収票などの書類提出や入会金が必要で、手厚いサポートを受けられる代わりに手間が掛かる。マッチングアプリを使えばもっと出会いを加速できると考えたようだ。

 高野社長はユーザーの気持ちを知るために知人女性にヒアリングを行うこともあるが、なかなか本音を聞き出せずに苦労するという。「自分では数時間ヒアリングしても同年代の女性の本音を聞き出せないので、そこは仲人さんに頼っています」(高野社長)

 仲人だからこそ聞き出せる本音とは、具体的にどんなものなのか。

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最終更新:5/28(火) 19:31
ITmedia NEWS

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