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川崎殺傷事件、ネットに広がった「犯人は在日」の声 拡散した“トレンドブログ“とは

5/29(水) 17:21配信

BuzzFeed Japan

川崎市登戸の路上で5月28日朝、児童ら19人が相次いで殺傷された事件。通学バスを待つ子どもたちを襲った直後に自殺したのは、市内に住む岩崎隆一容疑者(51)だった。事件の発生は午前7時40分すぎ。一方で神奈川県警が容疑者の特定作業などを終えて氏名を発表したのは、同日夜になってからのことだった。しかしインターネット上では、事件の発生直後から、「犯人は在日」などという書き込みが相次いだ。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】

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そもそもメディアが容疑者の名前を記事に明記するのは通常、警察の発表を受けてからのことになる。

今回の事件のように容疑者が死亡している場合は、警察の捜査員も、本人に話を直接聞きながら裏付けを取っていくことができない。

たとえば容疑者が健康保険証のようなものを身につけていたとしても、それが確実に本人の物なのかを確認するには、一定の時間が掛かる。

さらに、刑事責任能力の有無の検討が必要になるケースもあり、事件・事故後に警察が容疑者の名前をすぐに公表しないことは、珍しくない。

出回った決めつけ

一方で今回の事件では、容疑者の人定がはっきりしない状態から、「在日」という決めつけに等しい言説が多々、流布されていた。

Twitterにあふれたのは、以下のような言葉だ。

「犯人は在日らしいよ」「川崎って在日多いから…?」「在日朝鮮人による無差別殺傷事件が増えてきている」

そうした言説を拡大させたのが、「トレンドブログ」だ。

検索エンジン対策(SEO)に長けており、ユーザーが検索しそうなキーワードを先回りして記事化し、検索からユーザーを流入させてページビューを得ることで、広告収入を稼いでいるとみられるブログ群だ。

その内容は、ほかのサイトの記事の引き写しや、単なる憶測に留まっていることが多い。

社会の注目が集まる事件・事故が発生するたびに、容疑者のプロフィールや顔写真を紹介するといった触れ込みのトレンドブログの記事が、大量に作り出されている。

今回の事件では、たとえばこんな記事が掲載されていた。

《川崎市登戸事件の犯人は韓国人(在日)だった?顔や名前はまだ?画像や動画は?住所は多摩区登戸新町?》

《顔画像やFacebookは?国籍は在日韓国人が川崎登戸の通り魔事件の犯人か》

いずれも断片的な情報を切り貼りし、「彼の家族の情報などが今後明らかにならないと、彼の国籍や在日韓国人などと決めつけるのは難しいでしょう」「確かに、韓国料理店などが多いですが、今回の犯人が韓国人であるとか在日であるとかの証拠はありませんでした」などと結んでいる。

見出しは思わせぶりだが、記事内にきちんとしたファクト(事実)はなく、「在日」であることへの断定も避けている。

それでも、タイトルやサムネイルだけを見て誤解する人は少なくないだろう。

トレンドブログは検索エンジンで上位に表示されることを目指し、検索されそうな言葉を先回りして考え、記事化している。

「犯人、在日」などと検索する大勢の人たちの存在があるからこそ、そこからの流入を狙った、こうした記事が多数作り出されているという現実がある。

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最終更新:5/29(水) 21:16
BuzzFeed Japan

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