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数ある「QRコード/バーコード」決済、どれを選ぶ?

5/31(金) 18:11配信

マイナビニュース

2018年の経産省による「キャッシュレス・ビジョン」の発表以降、雨後の竹の子のように登場している「QRコード/バーコード」を使ったスマホ決済群。毎週のように何らかのアップデートやキャンペーン告知があり、その関連ニュースを聞かない日はないくらいだ。今回はその数多あるスマホ決済サービスから代表的なものをピックアップし、その特徴を紹介していく。

【画像】「よく利用する店舗で使えるサービス」「どこでも使えるサービス」の2種類を選択肢として考えておくのがお勧め

「QRコード/バーコード」決済をお得に始めるには

現在もなお増え続けている「QRコード/バーコード」を使ったスマホ決済サービスだが、利用開始までのおおよその流れはどれも一緒で、そのハードルもクレジットカードの申し込みなどに比べると非常に低い。まずはそれぞれのサービスのページにスマートフォンでアクセスし、アプリをダウンロード。あとは手順に従ってアカウントを作成すれば、すぐにでも利用開始できる。

初回登録時に限り500円分のボーナスが付与されるなどのキャンペーンも各社が実施しているため、入会後にそのまま買い物することも可能だ。ただし実際に利用するにあたっては「クレジットカードなどを登録して支払い手段にする」「銀行口座を登録してオンラインチャージ」「コンビニATMでチャージ」といった形で支払い手段を登録したり、使う分だけチャージで残高を増やしたりしなければならない。

最短で数分程度で利用開始できる手軽さが特徴の「QRコード/バーコード」決済サービスだが、一方で昨年末には、別ルートで流出していた他人名義のクレジットカード番号を登録して高額商品の買い物を行う詐欺事件が発生して大きな問題となった。

そこで各社とも、本人確認をある程度厳格化する形でセキュリティを強化している。「eKYC」と呼ばれるサービスを活用したアプリ経由での登録や銀行口座接続による本人確認、あるいは「3Dセキュア」と呼ばれるクレジットカードの本人認証サービスを利用しない限り、機能の一部に制限がかかったり、利用金額上限が設定されたりするようになっているのである。

最初はお試しで始め、使い勝手がわかってきたら、各社が展開中の大規模キャンペーンを利用するために各種本人確認や口座接続を行い、うまく活用していくといいだろう。

下記に現在提供されているサービスの一部を紹介するので、キャンペーン情報や利用可能店舗などを見比べつつ、お気に入りのものを見つけてほしい。

Origami Pay (オリガミペイ)

2016年にスタートしたサービスで、日本国内では初の「QRコード/バーコード」を使ったスマホ決済サービスとなっている。Origamiは他の競合サービスと異なり、既存事業のバックグラウンドを持たない独立運営された金融と決済の専門会社だ。加盟店から提供されるクーポンによる割引サービスのほか、定期的なキャンペーンによる飲食店での割引サービスなどが利用の際の大きなメリットになる。

コンビニやドラッグストアなどの全国チェーンでの対応に加え、もともとアパレルのオンラインストアで決済サービスを提供していた経緯もあり、衣服や百貨店での対応店舗が多いという特徴がある。

LINE Pay (ラインペイ)

Origamiと同時期にQRコード/バーコードによる決済サービスを提供し始めた老舗の1つ。コミュニケーションアプリのLINEを通じて「決済と送金」が行えるようになっており、LINE Payによる店舗での支払いだけでなく、フレンド同士での送金や割り勘が可能になっている。Andoid版の場合、おサイフケータイ対応の端末であればQRコード/バーコードによる支払いだけでなく、QUICPayを使った決済にも対応。

LINE Payが他のサービスと1つ異なる特徴として、クレジットカードを支払い手段には選択できず、必ず銀行口座経由のチャージまたはATM入金の必要があるという点が挙げられる。その代わり、送金されてきた残高は216円の手数料(2019年5月時点)で銀行口座またはコンビニATMへの出金が可能であり、現段階で銀行系サービスを除いて出金機能を持たない他のサービスと比べた優位点となっている。

このほか、振込票のバーコードをアプリで読み込むことで公共料金の支払いがLINE Pay上で行えるサービスが提供されているなど、機能面が非常に充実したサービスと言える。

楽天ペイ

オンラインショッピング事業者の楽天が提供する決済サービス。大規模チェーン店や一部中小小売店舗など、利用可能店舗の傾向は他のサービスと似ているが、最大の特徴として初期登録時に用いるのが「楽天ID」という点が挙げられる。

すでに楽天のサービスをオンラインで利用している方であれば、その楽天IDを用いることで初期登録作業なしにアプリの利用を開始できるほか、それまで貯めた楽天ポイントを実店舗での決済にも利用できる。楽天Edyとも連携しており、おサイフケータイ対応端末であれば楽天Edyアプリを入れておくことで、楽天ペイに対応しない店舗でもEdyを使って決済が行える。

PayPay (ペイペイ)

QRコード/バーコードを使った決済サービスとしてはやや後発組に属するが、ソフトバンクグループが総力を挙げて営業活動を展開しており、他社を大きく引き離すペースで加盟店開拓が進んでいる点がPayPayの大きな特徴だ。

特に、これまでキャッシュレスな決済手段を導入してこなかった中小小売店での導入が一気に進んでおり、「PayPayのみ利用可能」という店舗やサービスも少なくない。

d払い

NTTドコモが提供しているQRコード/バーコード決済サービス。同社はスマホ決済サービスとして「iD」も提供しているが、d払い利用時のみ適用されるキャンペーンがあったり、初回登録時のみポイントが提供される仕組みが用意されていたりするため、適宜使い分けるといいだろう。

au PAY (エーユーペイ)

KDDIが提供しているQRコード/バーコード決済サービス。まだ提供が始まったばかりということもあり、加盟店網拡大のために楽天ペイとの提携を発表するなどして対応している。

基本的にはスマートフォンのキャリアとしてauを使うユーザーのためのサービスで、au WALLETカードをはじめとする同社の各種サービスと併用することで威力を発揮する。

merpay (メルペイ)

フリマアプリ「メルカリ」を通して利用できる決済サービス。特徴は2点、QRコード/バーコード以外にiDを決済手段として選べること、そして「メルペイの残高でそのまま買い物できる」というメリットがある。

特にメルカリを利用するユーザーの場合、フリマの出品で得た残高を買い物に使えるので、「お小遣い的にちょっとしたお買い物」をする用途に向いている。

ゆうちょPay、銀行Pay、Bank Pay (バンクペイ)、J-Coin Pay (ジェイコインペイ)

銀行など金融機関各社が提供するQRコード/バーコード決済サービス。ゆうちょPayはゆうちょ銀行が、J-Coin Payはみずほ銀行がという形で、各社がそれぞれの銀行口座を持つ顧客に対し、銀行残高を買い物に利用できるアプリを提供している。そのため、利用にあたっては当該の銀行口座を持っていることが前提であり、「銀行が提供する顧客向けのサービス」という位置付けになっている。

銀行PayはGMOペイメントゲートウェイという会社が提供しているQRコード/バーコード決済サービスの総称で、横浜銀行や福岡銀行などが参加しており、それぞれのブランド名でサービスを展開している。ゆうちょPayも銀行Payの1つだ。

Bank Payは日本電子決済推進機構(J-Debit)が進めるQRコード/バーコード決済サービスで、J-Debitに参加するほとんどの銀行が対応サービスの提供を表明している。「銀行PayまたはBank Payに参加する加盟店であれば、どの銀行口座との組み合わせでも決済できる」という相互接続性を重視しており、日本全国規模で加盟店網を構築することを目指している。

7pay (セブン・ペイ)、FamiPay (ファミペイ)

コンビニエンスストアのセブンイレブンとファミリーマートが提供を予定しているQRコード/バーコード決済サービス。7payは7月1日、FamiPayは7月中のいずれかの開始を予定している。まだ詳細は不明だが、利用可能店舗を広げるよりも、ポイントなどを駆使した囲い込みを主体としたサービスになるとみられる。


以上が主要なQRコード/バーコード決済サービスだ。選択のポイントとしては、各社のキャンペーンをうまく活用しつつ、日々の生活で使いやすいサービスを見極めて1-2個ほどに絞るのがいいやり方だろう。

生活圏によってサービスの向き不向きがあるため、一概にこれというお勧めはないが、「よく利用する店舗で使えるサービス」「どこでも使えるサービス」の2種類を選択肢として考えておくのがいい。例えば、楽天のサービスをよく活用する人であれば楽天ペイは非常に有効であるし、同様のことはメルペイにも言える。

一方で「どこでもキャッシュレス」という現金をあまり使いたくない派の人は、将来的に加盟店網が大幅に強化されることが見込まれるPayPayを選ぶのも手だ。大規模チェーンをはじめ、多くの店ではクレジットカードや電子マネーなど決済可能な代替手段がすでに存在しているため、それらが利用できない中小小売店でキャッシュレス決済を行うにはPayPay、という形である。

究極的に、キャッシュレス決済の目的は「現金を扱う手間や持ち運ぶ不便さなしにメリットを享受する」ことにあると言えるので、それを踏まえて各自ライフスタイルに合った方法を探してみてほしい。

Junya Suzuki

最終更新:5/31(金) 18:11
マイナビニュース

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