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運動会、日焼け止めはダメ? 「家庭で塗る」原則の学校も 医師は必要性強調

5/31(金) 9:40配信

西日本新聞

 「異常な暑さなのに、日焼け止めを塗るのは駄目と先生に言われた」。福岡市の中学生から気になる声が特命取材班に寄せられた。九州の小中学校は運動会シーズン真っ盛りで、懸命に練習に励む子どもたちの姿を見かける。学校での日焼け止め使用はルール違反なのか。

【写真】中学校で配布された日焼け止めについての文書

 生徒は「先生たちは長袖やサングラスなどで完全防備をしているのに」と嘆く。取材に校長は「『原則として日焼け止めは家庭で塗ってくる』と校則に定めている。日焼け止めを持ち込み、学校内で塗っていたことを注意した」と説明。不十分なら必要に応じて個別に相談するよう生徒に呼び掛けており、塗ってはいけないわけではないとした。

 熊本市の40代女性からは「子どもが通う中学では日焼け止めを使うのに許可願がいる」との情報も寄せられた。配られたプリントは許可を求める理由を書き、保護者が押印して提出するよう求めていた。安全上、生徒が持ってきた日焼け止めクリームは保健室に保管し、必要な生徒は休み時間に保健室で塗るという。学校は取材に「人数や健康状態を把握するためで許可をしないわけではない」と説明。女性は「自己管理すれば済む問題。プリントの作成、集約作業が教員の働き方改革にも逆行している」と釈然としない様子だった。

教育委員会はどう指導?

 教育委員会はどう指導しているのか。九州7県と福岡、北九州、熊本の3政令市に聞いたところ、学校の裁量に任せており、日焼け止めの使用を禁じているところはなかった。

 文部科学省は2015年、体育活動中の紫外線対策についての事務連絡を各教委などに出した。環境省のマニュアルに基づき、正しい知識を持ち適切な指導を行うよう求めている。マニュアルは日焼け止めについて「子供も上手に使うのが効果的」とあった。福岡県教委や熊本県教委はマニュアルを踏まえた指導を求める通知を出しており、同県教委は「利用促進を呼び掛けている」とした。

 鹿児島県教委は「日焼けがパフォーマンスの低下につながるという考え方もある。日焼け止めを付けてはいけないというルールは県内では聞いたことがない」。大分県教委は「子どもたちの体質や疾病にも関わる問題であり、細やかな対応が求められる」とした。

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最終更新:5/31(金) 12:15
西日本新聞

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