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ミュージシャンだってきれいな空気で演奏したい 肺がんを経験したアマチュアギタリストが作る煙らないライブハウスのサイト

5/31(金) 11:01配信

BuzzFeed Japan

きっかけはヘビースモーカーのギタリストのライブ会場禁煙のお願い

そんな疑問を持ちながら、演奏者や観客としてライブハウスに通っていたが、宮澤さんにショックを与えた出来事が2018年の4月にあった。

好きなプロのギタリスト、杉本篤彦さんが、2年前にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断されたことを公表し、自身のライブでは完全禁煙とすることをFacebookで宣言したのだ。

”ライブでの完全禁煙のお知らせとお願い
ご存知の方も多いかと思いますが、僕は二年前に肺気腫(COPD)と診断され、呼吸困難と闘って生活しております。ここ数週間、激しい呼吸困難になる症状が増え、場合によっては数時間動けない時もあります。

自分も喫煙者でしたので、今まではあまり強くはお伝えしておりませんでしたが、タバコの煙を吸い込むと激しい呼吸困難の症状が出る確率がとても高くなり、演奏中に例え離れている席でタバコを吸われても、ギターを抱える事もできなくなるほど激しい呼吸困難になり、演奏を中断もしくは、症状が数時間続く事もあるので、ライブそのものを中止せざるを得なくなる可能性があります。ですので、今後は僕の出演するライブは100%完全に禁煙とさせてください。愛煙家の皆様には大変ご不自由をおかけいたしますが、何卒ご理解の上、よろしくお願いいたします。(杉本篤彦さんFacebook投稿より)”

COPDはたばこの煙などの有害物質を長年吸い続けることで起きる肺の病気で、悪化すると、酸素を十分に取り込めなくなり、在宅酸素療法が必要となる。

「彼はすごいヘビースモーカーで、客としてライブを見に行った時も、休憩中にずっとたばこを吸っていました。常に煙に晒されるので、ステージ後半を聴くのは諦めて帰ったこともあります」

「そんな彼がこうして健康を害することになったのかとショックでした。ヘビースモーカーだったとはいえ、気軽に吸える環境があちこちにあったことを考えると、自業自得とは言いきれない社会状況による健康被害だとも思いました」

実は宮澤さんは、ずっと医療のウェブメディアで医療ライターをしており、受動喫煙がもたらす害も書いたことがある。

「音楽にも医療にも関わるものとして、社会のために何かできないかと思いました。どれだけ需要があるかはわかりませんでしたが、たばこの煙を吸わなくて済むライブスポットを検索できるサイトを作ろうと思ったのです。こんなことは既に誰かがやっているだろうと思ったら何もヒットしないので決めました」

2018年の夏に集中してインターネットなどで調べ、「NO SMOKING LIVE」を開いた。現在までに104店舗を登録した。

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最終更新:5/31(金) 11:01
BuzzFeed Japan

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