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被害者守る法律、なんでないの? 怒りの声、各地で  父親の性的虐待はなぜ無罪になったのか(3)

6/1(土) 10:52配信

47NEWS

 3月以降に相次いだ性暴力への無罪判決は、多くの人に衝撃を与えた。会員制交流サイト(SNS)上では怒りや疑問の声があふれんばかりに並び、判決に対する抗議デモは各地で開かれ続けている。性暴力を告発する動き「#MeToo」が世界中で広がる中、まるで逆行するかのような日本の司法の現実に対する怒りが、うねりとなって広がっている。

 ▽「21世紀の法治国家か」

 4月11日、東京駅前の通りには約400人が集まった。「フラワーデモ」と名付けられた抗議集会だ。参加者の手には色とりどりの花や、被害者に寄り添うことを意味する「#WithYou」のプラカード。10人を超えるスピーカーが、被害者の心情に対する理解が不足した裁判や、被害者の訴えを聞き入れない社会への怒りを噴出させた。

 「これは21世紀の法治国家か、先進国か」。作家の雨宮処凛さんは、性虐待の加害者を無罪とした判決への恐ろしさを訴えた。

 雨宮さんが判決を聞いて思い出したのは、3年前の正月に都内で出会ったホームレス状態の30代の女性だ。小学生から父に性虐待を受けていたこの女性は、耐えかねて何度も家出をし、警察にも行政にも訴えた。しかし「不良少女」と扱われ、聞き入れられなかった。「この父親は一切、罪に問われていない。加害者がのうのうと生きる社会を変えたい」

 避妊や性の問題に取り組むプロジェクトの代表を務める福田和子さんは「被害者を守る法律、なんでないの」と叫んだ。

 刑法では、命がけで抵抗しないと強制性交罪が成立しない。被害者が勇気を振り絞って訴え出ても、心ない言葉を掛けられて二次被害に苦しめられる―。「訴えたら大変な思いをする。(だから)黙っていよう。そんな沈黙の文化と絶望を、いつまで若者にすり込み続けるのか」。

 ▽法改正の議論、すぐにスタートを

 5月には東京、大阪、福岡の3カ所でもフラワーデモが開かれた。呼び掛け人の1人、作家の北原みのりさんは、多くの若者が声を上げている現実に驚いた。

 「今回の無罪判決が、自分たちが日常で経験している性差別や性暴力の問題とつながっていると感じているようだ」と話す。6月11日のフラワーデモは札幌、東京、大阪、神戸、名古屋、山口、福岡の計7カ所で開かれる予定だ。

 3月の無罪判決後、刑法改正に向けた署名も始まった。「むりやり性行為をした加害者がなぜ処罰されないのでしょうか?」。被害当事者らで作る「Spring」など3団体は、被害の実態にあった法改正をしてほしいとオンライン署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で呼び掛けている。

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最終更新:7/30(火) 17:33
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