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スマホに押されゲームセンター苦境 「聖地」ディノス札幌中央2日閉店

6/1(土) 7:04配信

北海道新聞

 札幌のゲームセンターの老舗「ディノスパーク札幌中央店」(中央区南3西1)が6月2日に閉店する。ゲームセンターは苦境が続いており、全道の店舗数は1990年代前半に比べ10分の1以下に減少。スマートフォンゲームなど娯楽が多様化し、客が減少したことが要因だ。既存店はかつてのゲーム少年を呼び込もうと、ゲーム大会を開くなどして生き残りを図っている。

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 ディノスパーク札幌中央店は約40年前、映画館やボウリング場などの複合娯楽施設「札幌スガイビル」(現ディノス札幌中央ビル)内にオープン。現在は、地下1階から地上2階の延べ床面積約2500平方メートルにゲーム機550台を置く、道内で有数の大規模店で、ゲームファンの「聖地」だ。閉店を知って駆け付けた札幌市北区の会社員今井大輔さん(42)は「ここで年齢や学校も違う仲間ができた。10代の思い出の場所」と振り返る。

 ディノスパーク札幌中央店の閉店は、入居するビルの売却が原因。ただ、同店を経営するスガイディノス(札幌)によると、2002年に約1億円あった売り上げは現在、5分の1程度に減少した。同社は移転先を探すが、集客難もあり「店の規模は縮小する見通し」(三浦尚久社長)という。

1334店が102店に減少

 札幌市中心部では、今年2月に同じスガイディノスが経営する「ディノスパークノルベサ店」(南3西5)のゲームフロアが、3月には別の会社が運営する「アドアーズ札幌狸小路店」(南3西4)が相次ぎ閉店。道警によると、道内ゲームセンター数は統計の残る1994年に1334店あったが、2018年は102店まで激減。半数の50店は札幌やその近郊に集中する。

 衰退の要因について、市内のゲームセンター店長は「昔は若者の暇つぶしといえばゲーセンだったが、スマホゲームが普及してからは高校生や大学生の姿はさっぱり」と話す。インターネット上でゲームの対戦が容易になったことも背景にあるという。日本アミューズメント産業協会(東京)によると、全国的にクレーンゲームなどが充実するファミリー向けのゲーム施設が好調の一方、若者の集客に頼っていた旧来型の店舗の廃業が目立つ。

 北区のマキシム・ヒーロー店(北6西6)はかつて通っていた30~40代を呼び込もうと、約10年前から格闘ゲームの名作「ストリートファイター2」などのレトロゲームの大会を毎月開催。多い時には約50人が集まる。常連客の提案で初級者向け講習会なども開かれ、好評という。

最終更新:6/1(土) 7:04
北海道新聞

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