ここから本文です

軍事大国シンガポールの「軍」のあり方 なぜ面積・人口規模に見合わぬ重武装なのか?

6/1(土) 12:04配信

乗りものニュース

未来を行く? 充実のシンガポール海軍

 2019年5月14日(火)から16日(木)までの3日間、シンガポールのチャンギ・エキシビションセンターで、海洋防衛装備展示会「IMDEX ASIA 2019」が開催されました。同イベントでは近隣のチャンギ海軍基地で、シンガポール海軍と外国から参加した海軍艦艇の公開も行なわれており、2年前の「IMDEX ASIA 2017」に続いて2度目の参加となった、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」や、今回が初参加となったオーストラリア海軍の強襲揚陸艦「キャンベラ」などが来場者の注目を集めていましたが、筆者(竹内修:軍事ジャーナリスト)は地元シンガポール海軍の充実ぶりに目を引かれました。

【写真】たとえるならフラスコ、個性あふれるインディペンデンス級

 ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)の研究プロジェクト「シー・アラウンド・アス」が2017年に発表したデータによれば、シンガポールの排他的経済水域面積は、日本(447万9388平方キロメートル)の約4200分の1にあたる1067平方キロメートルしかありませんが、太平洋とインド洋を結ぶ主要航路の一部である「シンガポール海峡」を抱えており、また日本と同様に国内に天然資源が少なく、経済の輸出への依存度の高い国でもあることから、シンガポールは海軍力の整備に力を入れています。

 シンガポール海軍の、2019年5月現在のおもな戦力は、フォーミダブル級フリゲート6隻、ビクトリー級コルベット6隻、フィアレス級哨戒艇5隻、インディペンデンス級沿海域作戦艦5隻、エンデュアランス級揚陸艦4隻、潜水艦救難艦1隻、掃海艇4隻、アーチャー級とチャレンジャー級の2種類の通常動力攻撃型潜水艦各2隻で構成されています。

 これらシンガポール海軍艦艇の大きな特徴のひとつといえるのが、徹底したステルス性能の追求です。

 フォーミダブル級フリゲートは、ステルス艦の先駆けであるフランス海軍のラファイエット級フリゲートの設計を基に開発されているほか、シンガポールで設計されたインディペンデンス級もレーダー波を反射しにくい形状のマストを採用しています。また、海軍の特殊部隊が運用する特殊作戦艇は、SF映画やアニメのメカと見まごうほど、ステルス性能を追求した先進的なデザインを採用しています。

1/3ページ

最終更新:6/1(土) 18:55
乗りものニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事