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BSE問題で引責辞任、退職金8874万円満額支給、天下り…息子殺人容疑で逮捕の元農水次官

6/2(日) 19:21配信

スポーツ報知

 東京都練馬区の自宅で1日、長男(44)を包丁で刺したとする殺人未遂容疑で現行犯逮捕=後に殺人容疑に切り替え=された元農林水産事務次官・熊沢英昭容疑者(76)とは、どんな人物なのか。

 1943年、岐阜県可児市生まれ。東大法学部を卒業した67年、農林省(現農水省)に入省した。食品流通局や畜産局などで昇進を重ね、95年に畜産局長に。経済局長、農林水産審議官を経て、2001年1月に事務方のトップとして大臣を支える要職である事務次官に就いた。

 官僚のエリートコースを駆け上がったが、就任直後の2月、有明海のノリ不漁問題で諌早湾干拓事業の工事現場で漁業者が座り込みの抗議行動を断行すると「実力行使のような混乱した状態は残念だ」と発言し物議を醸した。さらに、同年9月に国内初のBSE感染牛が確認されると省内は大混乱に陥り、対応は後手後手に回った。同年6月の定例会見で「日本ではあり得ない」とし、危険度が高いとした欧州委員会の評価には「ぬれぎぬを着せられたようなものだ」と反論していただけに、責任追及の声が上がった。

 また、感染源となる肉骨粉の輸入禁止や供与禁止について、畜産局長時代の96年に専門家から指摘されながらも行政指導に留めていたことも発覚し、2002年に退官に追い込まれた。

 一方で、辞任に際して満額支給された退職金8874万円を全て受け取っただけでなく、業界団体に天下りしていたことが発覚すると、霞が関を揺るがす猛烈な批判にさらされた。

 その後、2005~08年に駐チェコ大使を務めた。

最終更新:6/2(日) 20:51
スポーツ報知

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