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『#採用やめよう』全面広告で物申す ランサーズ社長「正社員だけが前提になっている」

6/2(日) 10:27配信

ハフポスト日本版

大手と中小企業の二極化

すでに形骸化していた終身雇用制度は、“見直し宣言”で新しい働き方や雇用制度への移行の一歩となる一方で、企業の人員削減の動きを加速、後押しするのではないかという見方も広がっている。

「もちろん人員を削減しやすくなるかもしれないリスクがあることは重々承知しています。そのリスクに対しては、そうならないよう法律なりで守らないといけない」

人が集まり、将来に向けてビジネス構築を進めようとする大企業とは対照的に、中小企業では人材不足が深刻化し、2極化が進んでいる。

「(中小企業にとっては)むしろ人がいないことの方が課題で、そもそも採用ができない。労働人口も少なくなっていく中で、人員削減という流れにはならないのではないでしょうか」

「年齢や経験がプラスに働く」

「終身雇用の正社員」という働き方を前提とした入社が多い50代社員にとっては、雇用のあり方の見直しで、決断を迫られる形になる。

賃金の高い中高年の社員は希望退職の対象となりやすく、東京商工リサーチによると、2019年に希望・早期退職者を募った上場企業のうち、応募条件を「45歳以上」とした社が最も多かったという。

そうした世代にとって、フリーランスという働き方は解決策の一つとなるのか。秋好社長は言う。

「会社の中にいると、年齢を重ねるとやもすればマイナスの対象に見られがちですが、スキルや経験がものを言うフリーランスの世界だと、歳をとったり経験がある方がプラスに働きます」

ランサーズの登録者の中には、フリーランスで活躍する80代の翻訳家もいるという。

「社外でも発揮できるスキルを持っている人は多いと思うので、副業といった働き方を実践していれば、例えば65歳で定年になっても第2のキャリアをしやすくなります」

一方で、フリーランスは、労災保険に入れないなど社会保障上の不安があるほか、報酬をめぐるトラブルに個人で対応しなければならない。会社員と比べて立場が弱く、社会的な信用も高いとは言えない。

ランサーズはそうした課題に対して、フリーランスで働く人の業務負担の軽減やトラブル回避のため、会社機能を付与するサービスなどを提供し、働きやすい環境の整備を進めている。

「自由だから何でもいいということではない。自由な働き方を進めるには、安心・守りの部分もしっかりと提供しないといけないと思います」

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最終更新:6/2(日) 21:54
ハフポスト日本版

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