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乳がん患者が体験談 「女子力上げるといいよ」アドバイスがセルフケアに意欲、楽しい時間へと変化

6/2(日) 10:30配信

埼玉新聞

 NPO法人「くまがやピンクリボンの会」運営委員で埼玉県美里町在住の根岸友香さん(40)が、群馬県立県民健康科学大学で開かれた第15回群馬がん看護フォーラムで体験談を発表。群馬看護研究会メンバーら医療関係者や学生ら約300人が聴講した。

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 根岸さんは4年前36歳で若年性乳がん(ステージIII)を発症。当時2人の子供たちは小学校5年と3年生だった。右乳房全摘手術後半年で胸壁、胸骨傍リンパ節に再発。分子標的薬、放射線治療、サイバーナイフ治療を経て、今年3月に多発肝転移と診断された。

 抗がん剤治療で脱毛し、肌は褥瘡ができるほど荒れ、爪も変色。そんな時に男性のがん化学療法認定看護師から「女子力を上げるといいよ」とアドバイスされ、セルフケアの意欲につながったという。面倒なケアは「自分磨きの楽しい時間」へと変化した。

 30回以上の抗がん剤治療では集中力や記憶力が落ちた。「家族との思い出を残したい。楽しい時間を過ごしたい」ための治療だが、直近の子どもたちの運動会の記憶がごっそり抜け落ちてしまっていた。

 「本当に私が望む命の時間の使い方は何だろう」と自問自答し、夫と話し、休薬期間9カ月を選択。できないことが増えていったが、客観的に自分を見つめなおす意味でエンディングノートを利用。現在はエンディングノートの書き方指導者でもある。

 「医療者との信頼関係で通院も楽しいものになりました。社会的にも自分の尊厳を認められ喜びを感じています」と根岸さんはにっこり。この日、同大学から「優秀賞」が授与された。

最終更新:6/2(日) 10:30
埼玉新聞

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