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600ml級が定番に...「大きめ」ペットボトル飲料なぜ増えた? 反映する様々な社会変化

6/3(月) 7:00配信

J-CASTニュース

東日本大震災、熱中症対策...各社の分析

 聞けば、清涼飲料の500ミリボトルの販売がはじまったのは1996年ごろ。600ミリボトルが登場したのはここ数年のこと。ペットボトル容器の製造技術が向上したことも、大容量化に一役買ったという。

 約20年の間に何があったか。古川さんはボトル「大型化」の背景に、東日本大震災の影響もあげる。

  「私の主観も入ってしまいますが、震災後に『水分を常時携帯しよう』という意識が大きくなったと考えています。震災時、スーパーもコンビニも開いていなければ、電気も止まって自販機も動いていないという状況でした。以降、外出時に水分を持ち歩く、それもできれば大き目が望ましい、と思う方が増えてきたのではないでしょうか」

 一方、サントリー食品インターナショナルの広報担当は、取材に「商品によって増量を行なった背景・理由はそれぞれですが」と前置きしながらも、

  「熱中症対策の意識の高まりを含めて、水分補給の需要が高まる夏場に向けて増量し、商品力強化を図っています」

とボトル「大型化」の背景に熱中症対策をあげる。「増量だけでなく中味やパッケージを同時にリニューアルし、お客様ニーズを捉えた結果、市場活性化、売上貢献に繋がっていると考えています」と、数字も上々のようだ。

 公益社団法人東京都医師会のウェブサイトでは「熱中症の予防」の一手段として、「水分補給は計画的、かつ、こまめに飲水する。特に高齢者はのどの渇きを感じにくくなるため、早めに水分補給をしましょう。普段の水分補給は、健康管理上からもお茶や水がよいでしょう」としている。持ち運べてこまめに飲めるお茶や水が求められるのも頷ける。

「勤務中に時間をかけて楽しめるよう、1本で満足できる大容量に」

 キリンビバレッジではお茶以外のビッグサイズも目立つ。スポーツドリンクの「キリン・ラブズ・スポーツ」は555ミリ、さらに4月新発売のコーヒー「キリン・ファイア・ワンデイ・ブラック」は600ミリで提供しており、コーヒー商品としては特筆すべきサイズ感といえる。

 キリンホールディングスの広報担当は、大容量にしたのは「店頭で目を引きやすくする」ねらいもあると取材に明かす。もちろんニーズにも応えている。

  「『ワンデイ』は、仕事中にコーヒーを飲むオフィスワーカーをターゲットとしているため、勤務中に時間をかけて楽しめるよう、1本で満足できる大容量にしました。結果、『長い時間楽しむことができる』『コストパフォーマンスが良い』とお客様にも好評いただいています。『生茶』も、少しでも多く飲みたいというお客様向けに大きくしております。主に自販機で販売している『ラブズ・スポーツ』も水分補給飲料として大容量にしており、自販機定価130円で555ミリリットル商品は限定的であるため、お得感もあり好評いただいています」

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最終更新:6/3(月) 12:32
J-CASTニュース

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