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サラリーマンの年収1000万円と年収2000万円、何が違う?

6/3(月) 20:20配信

LIMO

年収1000万円というと、一般的なサラリーマンが将来達成してみたい年収額ではないでしょうか。一方、年収2000万円と聞くと会社役員クラスの年収でしょうから、さぞや余裕の生活を送っているのではと思ってしまうレベルです。ところが、年収が2倍違っても、生活格差はほとんどなさそうです。

年収1000万円ビジネスマンの税引き後手取り額は?

仮にこの年収1000万円氏は家族持ちで、奥さん(無職)と子供2人(18歳、15歳)がいるとしましょう。実際、毎月どのくらいの可処分所得を得ているのか、年間給与額が1000万円とした場合の手取り額を計算してみます。なお、ここでは年収を12カ月で割ったものを月給とします。

毎月の給料からは、社会保険料や税金が差し引かれます。社会保険料(健康保険、雇用保険、国民年金、厚生年金健康保険料など)は、このクラスですとだいたい月あたり15万円くらいです。税金は約10万円ですので、合わせて月25万円程度差し引かれます。

月給は83万円程度ですから、手取りは毎月60万円弱になります。この手取りの中で、住居費、生活費、教育費、貯金などをやりくりするわけですね。

年収2000万円の税引き後手取り額は?

年収2000万円氏も同じく家族持ちで、奥さん(無職)と子供2人(18歳、15歳)がいるとしておきます。

同じく毎月の給料からは、社会保険料や税金が差し引かれます。社会保険料(健康保険、雇用保険、国民年金、厚生年金健康保険料など)は、年収1000万円を超えるとほぼ上限に達しますので、同じく月あたり15万円くらいでしょう。税金はドンと上がって35万円くらい、合わせて月50万円程度差し引かれます。

毎月の給料が166万円とすると、手取りは毎月110万円程度になります。この手取り110万円の中で、住居費、生活費、教育費、貯金などをやりくりするわけですね。

結局、生活感は変わらない!?

見ていただいた通り、年収1000万円氏と年収2000万円氏の手取り額の違いは、月50万円くらい年収2000万円氏の方が多くなります。月50万円も差があれば、年収2000万円氏はかなり贅沢ができそうな感じはしますが、果たしてどうでしょうか。

もし、このお2人の居住場所や生活環境が似通っていれば、毎月50万円の差はストレートに消費力格差や資産格差になるでしょう。ただし、年収2000万円氏が都心部の1億円のタワマンを35年ローンで買い(毎月の返済額は30万円弱)、年収1000万円氏が郊外の親の家に同居して住居費はかからず、生活費も安いとすると、毎月の可処分所得差は10万円程度ということになります。

また、年収2000万円氏の2人のご子息が優秀で、都内の私立中高に通いながら将来はアメリカの大学に進学したいなんて考えているとすると、将来の教育費のために毎月10万円貯金しても全く足らないかもしれません。

こんな状況だと、年収1000万円氏と年収2000万円氏の実質可処分所得はほぼ同じになり、年収に2倍の格差があっても日々の生活感覚はそれほど変わらないことになります。

むしろ年収2000万円氏は重税感と貯蓄プレッシャーにさいなまれる一方で、親の実家に住んでいる年収1000万円氏は毎年ハワイ旅行を楽しんでいるかもしれません(もっとも、年収1000万円でも重税感はあるでしょうが)。

この例は極端かもしれませんが、日本の累進課税では年収が上がれば上がるほど税金がごっそり持っていかれます(所得税+個人住民税の最高税率は55%! です)。年収が1000万円を超えれば生活に余裕が出てきて、旅行だ外食だパーティーだ・・・となりそうですが、ある一定の年収以上になると意外なほど生活感は変わらず、そう贅沢もできません。

もちろん数億円の役員報酬をもらっている経営者や超売れっ子タレントが豪邸を建てたり、超高級車を保有したりするのは普通にあることです。ただ、年収1000万~2000万円程度ではそこまでできません。加えて、給与所得者であれば、会社の経費で自宅や高級車を買うというワザも使えません。

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最終更新:6/5(水) 12:25
LIMO

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