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南砺・立山は喫煙所全廃 庁舎原則禁煙まで1カ月

6/4(火) 23:39配信

北日本新聞

 受動喫煙対策を強化した改正健康増進法の7月の一部施行まで、1カ月足らずに迫った。行政庁舎の敷地内は原則禁煙となり、南砺市と立山町は全面禁煙に踏み切る。一方、県と12市町村は一定の条件を満たせば認められる屋外の喫煙所を残すとし、氷見市は4日時点でまだ決めていないという。喫煙所を残すのはたばこを吸う人に配慮したり、隠れたばこによる火災を防いだりするためで、そろって全面禁煙とはいかないようだ。 (政治部・小林大介、吉崎美喜)

 法の施行によって、行政庁舎は屋内の禁煙が義務化される。ただ、人が通常立ち入らない場所を選ぶなど必要な措置を取っていれば、屋外に喫煙所を設けることはできる。

 四つの庁舎全てを屋内禁煙としている南砺市は、6月末までに屋外の喫煙所3カ所も廃止する。財政課は「役所は不特定多数の人が訪れる所。受動喫煙をなくすため対策を徹底したい」と強調する。

 同じく庁舎内が禁煙の立山町も、屋外の喫煙所を撤去する。たばこを吸う来庁者や職員、議員には、近くにある町民会館内の喫煙所を利用してもらう考えだ。

 一方、2市町と氷見市以外の13自治体は、屋外だけに設けた喫煙所を残したり、庁舎内の喫煙所を廃止する代わりに屋外に新設したりする。

 県庁には屋外2カ所に喫煙所がある。このうち、回廊状になった本館の内側にある1カ所は残す。もう1カ所は南別館入り口で受動喫煙の恐れがあり、人が通らない同館の屋上に移す。管財課は「法律を守りつつ、機能を維持するため」と説明する。

 射水市は3、5階に置いていた灰皿を撤去し、代わりに屋外に1カ所喫煙所を設ける。場所は選定中で、管財契約課は「たばこを吸う来庁者や職員もいるので、一定の配慮はしつつ、他の人が煙を吸わないようにしたい」と話す。

 富山市も庁舎内の1、2階にある喫煙所を廃止するのに伴い、池の周辺に新設する。管財課は「全くなくしてしまうと、隠れてたばこを吸い、吸い殻を捨てる人が出てくる恐れがあり、防火上問題がある」と言う。入善町は屋外での喫煙を特に禁じていなかったため、1カ所設けて吸える場所を限定する方針。

 氷見市は庁舎内の喫煙所を廃止するが、屋外に新設するかどうかは未定だ。「他の自治体の動向を踏まえて考えたい」(財務課)としている。


■県など3議会は検討中

 改正法の規定によると、議会のスペースは多くの人が利用する行政庁舎と異なり、たばこの煙が流出しないなどの条件を満たせば屋内に喫煙室を設けられる。法施行も2020年4月と遅い。現在、県と富山、高岡、氷見市の4議会に喫煙室などがある。富山は廃止を決めたが、他の3議会は対応を検討中だ。

 富山市議会は、6月末で議会棟の喫煙室を廃止する。庁舎内を禁煙にする市の方針に沿い、議会事務局から示された廃止案を了承した。愛煙家の市議は「時代の流れ。仕方ない」と理解を示す。

 県議会は喫煙室の維持について「議員の意見を聞き、なるべく早く結論を出したい」(議会事務局)と言う。

 高岡市議会は、周りを仕切っていない分煙機が議会棟にあったが、撤去する。代わりに喫煙室を設けるかは検討中だ。氷見市議会は部屋の一つを喫煙室としており、そのまま残すかどうかは未定という。


◆改正健康増進法◆ 他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙を防ぐため、対策を強化した法律。7月1日に一部施行され、東京五輪・パラリンピック開催前の2020年4月1日に全面施行される。一部施行では行政機関や学校、病院などが原則として敷地内禁煙になる。全面施行で多くの人が利用する飲食店や事務所、ホテルのロビー、鉄道などが原則屋内禁煙となる。

北日本新聞社

最終更新:6/4(火) 23:39
北日本新聞

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