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福岡多重事故、事故車はプリウスではなかった デマ情報拡散するネット社会

6/5(水) 14:02配信

47NEWS

 福岡市で4日、高齢者が運転する自動車が暴走する事故が起きた。小島吉正さん(81)が運転する車が交差点に猛スピードで突入、他の車と次々と衝突、小島さんと同乗の妻節子さん(76)の2人が死亡したほか、通行人や関係車両に乗っていた人らが負傷した。 

 高齢者による暴走事故が相次いでいることから、事故はネットの世界でも反響を呼び、事故を起こした小島さんの車がトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)プリウスであるという情報が一時拡散、「また高齢者が運転するプリウスによる事故か」などのコメントが相次いだものの、実際にはトヨタの別のワゴン車だったことが判明した。根拠のないまま確認されていない情報が出回り、あたかも事実であるかのように広がるネット社会の危うさが改めて浮き彫りになった形だ。 

 事故を起こした車がプリウスだとの話は、事故から時間がたっておらず比較的、情報が乏しい昨日夜の段階でネットの投稿で出回った。「高齢者とプリウスは最凶コンビ」「トヨタさん、リコール対応お願いします」など、事故車がプリウスであることを前提にしたコメントが相次いだ。 

 現場の写真や映像では、道路脇でひっくり返っているプリウスとみられる車が目につくことから、この車が事故を起こしたとの思い込みでコメントした投稿に引っ張られる形で、情報が拡散したものとみられる。また、東京・池袋で車が暴走し母子2人が死亡した事故で、高齢の加害者の車がプリウスだったことなど、高齢者の運転するプリウスの事故が相次いでいることも、思い込みを助長した可能性がある。

 その後、目撃者の証言などから事故車はトヨタのワゴン車である可能性が強まったが、この段階でも多くの書き込みはそのまま残り、訂正したり謝罪したりする動きは目につかないのが現状だ。 

 ネット上では、根拠もなしに、ギヤの操作性が悪いことなどを理由として「プリウスミサイル」などと称して、プリウスは危険であるという主張がまかり通っているようだが、個別の事故で具体的に事故原因とプリウスの特性に因果関係があると検証された情報について、筆者は目にしたことがない。 (共同通信=太田清)

最終更新:6/5(水) 19:18
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