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登府屋旅館(米沢)が最高賞

6/5(水) 10:02配信

山形新聞

 米沢市の小野川温泉の登府屋(とうふや)旅館(遠藤直人社長)が、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)が主催するコンテスト「人に優しい地域の宿づくり賞」で、最高賞の連合会長賞に選ばれた。車いす生活の人でも温泉を楽しめる設備やサービスが評価された。5日に茨城県で開かれる全旅連の全国大会の席上、表彰式が行われる。同旅館の遠藤社長は「障害を持つ人でも温泉を楽しむことができるよう、ノウハウを共有していきたい」と話している。

 遠藤社長は父親の介護経験から、車いす生活の人でも温泉を楽しめる宿を目指そうと2014年から、設備改修と新サービスの提供を始めた。中でも特徴的なのは、車いすのまま洗い場と浴槽に出入りできるスロープを設けた「バリアフリー貸し切り風呂」。山形新聞社のクラウドファンディング「山形サポート」などで資金調達し整備した。

 ほかにも段差をなくしたり、車いすの高さに合わせたベッドや洗面台を設けたりしたバリアフリールームや、入浴の際にヘルパーの介助を受けることができるサービスも展開している。

 国内では交通機関や飲食店などでバリアフリー対策が進んでいるが、比較的、温泉旅館は後手に回っている現状にあり、車いす生活のため家族との温泉旅行を諦める人も多いとされる。そうした中で同旅館の利用客からは、「温泉に入るのは何十年ぶりだ」「もう家族旅行はできないと思っていた」などと喜びの声が多く聞かれるなど、潜在的な需要が多いことがうかがえるという。

 遠藤社長は「車いす生活でも気軽に温泉を楽しむことができる環境が必要。入浴介助ヘルパーなどは普及の余地があると考えている」と話している。

最終更新:6/5(水) 10:02
山形新聞

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