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猛暑の影響でウミガメの卵がふ化しにくくなる可能性 今年はどうなる

6/5(水) 11:10配信

中京テレビNEWS

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 産卵シーズンを迎えた、ウミガメ。実は、せっかく産んだ卵も、暑すぎるとふ化しない可能性が高くなることが分かってきたといいます。取材しました。

 6月なのに名古屋では、早くも夏のような暑さが続いています。

 暑さで賑わう場所といえば、水族館のイルカショー。早くも真夏のような光景となっていたのは、愛知県美浜町にある「南知多ビーチランド」です。この暑さのためか、5月の入場者数は去年の約2割増しだったといいます。

 うれしい反面、暑い日が続いてしまうと飼育員が気になることがあるといます。

「こちらに“ウミガメ”の卵が埋まっています」(南知多ビーチランド 飼育員 伊藤幸太郎さん)

 その気になる生き物とは、アカウミガメです。この水族館の近くにある「内海海岸」には、5月16日に今シーズン初めて確認されたという、アカウミガメの卵がありました。

 毎年、本州ではウミガメの産卵時期は5月中旬~8月中旬といわれます。産卵後、砂の中で約60日過ごし卵からかえった赤ちゃんウミガメは、海を目指して旅立ちます。

 今年も始まった産卵ですが、ここ最近ウミガメの卵が、あるピンチを迎えているということが分かってきました。実は、卵が無事かえるかどうかに気温が深く関係しているというのです。

「ウミガメの産卵に適した(砂の中の)温度は28~31度くらいまで。24度より下、あるいは33~34度より高いと、卵はふ化することができません。卵は高い温度に耐えられず死んでしまいます」(日本ウミガメ協議会 松沢慶将会長)

 砂の中の温度が上がりすぎると、子ガメは卵の中で“人間でいうところの熱中症”のような状態になり、殻を破れないまま中で死んでしまうことがあるというのです。

 徳島県にある日和佐(ひわさ)海岸で行われた産卵期の砂の温度の調査結果では、ふ化率が平年並みだった2014年と比べ、ふ化率が低かった2015年は砂の中の温度が33度を上回っている日が続いていたといいます。

 “砂の中の温度”は、気温や日照時間や降水量の影響を受けやすいそうですが、記録的猛暑だった去年は。

「地域にもよりますが(去年も)さまざまなところで(ウミガメの)ふ化率・脱出率が良くなかった」(日本ウミガメ協議会 松沢慶将会長)

 絶滅危惧種に指定されているウミガメ。今年は、今のところ暑さの影響はなく、成育は順調だといいます。

「この猛暑が続いて、ウミガメは大丈夫か?と心配に思っていただくことが非常に大切」(南知多ビーチランド 飼育員 伊藤幸太郎さん)

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最終更新:6/5(水) 13:28
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