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野球版下町ロケットは東京の足立区にあった

6/5(水) 9:35配信

日刊スポーツ

<週中ベースボール>

<スキルアップに役立つ最新の道具、練習器具をご紹介(2)>

【写真】オートリターンネットシリーズで練習する選手

東京下町の足立区からアイデア野球練習道具を次々発売するフィールドフォース社(以下FF社)を訪ねた。ありそうでなかった数々の練習道具は、場所も相手もいないという平成、令和の野球少年の悩みを助ける、心意気にあふれていた。(商品の価格はすべて税抜き)

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FF社のアンテナショップは、最寄り駅から徒歩20分、ほどなく埼玉という東京23区の最北にある。ショップの広さはほどほど。隣接する2棟の室内練習場「ボールパーク1、2」が圧倒的な存在感を示している。カフェもある。練習場を借りる球児を待つ、保護者への配慮だろう。サービス精神は、商品の1つ1つにも表れている。開発を担当する吉村尚記専務(44)は都内の公園のほとんどが、野球やキャッチボール禁止の現実を挙げ「『いつでも、気軽に、省スペースで、最大限の練習効果』がコンセプトです」と話した。

例えば「フィールディングネット・イレギュラーFPN-8086F2」(8000円)。約80センチ四方のネットをそのまま使えば、ボールはまっすぐはね返る。ところが、後ろの支柱から数本のゴムバンドを引っかけると、ネット面に角度が生まれ、左右高低に不規則なゴロや小飛球がはね返る。分かりやすい仕掛けだが、自宅のガレージぐらいの広さでも、1人でノックに近い練習ができる。80センチ四方だから、狙いを定めた送球練習にもなる。

このネットの前モデルを、吉村専務と千葉・二松学舎沼南高(現二松学舎柏)の野球部同期だった縁で、NTT東日本の飯塚智広監督が採用した。すると17年、36年ぶりに都市対抗野球で優勝した。効果を確信した吉村専務は、さらに開発を進めて、新モデルを仕上げた。

06年に創業したFF社は、野球をはじめスポーツ用品製作の下請けが主体だった。自社ブランド展開のきっかけは08年ごろ。トスマシンを使ったティー打撃の打球が、ネットづたいにマシンに戻っていく「オートリターンシリーズ」の開発だった。当初は大型店舗に並べても売れなかったが、ネット販売で「1人でも、少ないボールでいつまでも練習できる」という商品説明動画を添付したところ、火が付いた。以来、1人で努力する野球少年の味方になっていった。(つづく)【久我悟】

◆穴バット(3800円) 芯の部分にボールより一回り大きいリングとネットをつけた。ミート力アップを目指す。

◆板バット(3500円) 腕を正しく使い、バットが「面」でボールをとらえる感覚を養う。

◆壁ネット・グリーンモンスター(1万8000円) 気軽に「壁当て」できる壁がない時代に登場した、高さ2・4メートル×幅2メートルの特殊ネット。投球の衝撃と音を吸収するので、狭いスペースでも全力投球できる。1・3メートル×0・97メートルの壁ネット(6500円)も。

◆バッター用トランポリン(9000円) 足元を不安定にすることで、バランスよく下半身を使ったフォーム固めと、内転筋や体幹強化の素振りや打撃練習ができる。大アーチを目指す!!

▼株式会社フィールドフォース 2006年11月創業。スポーツ用品の製造、販売。大貫高志社長。社員27人。本社は足立区西伊興。同区東伊興でアンテナショップ、グラブ工房、室内練習場「ボールパーク1、2」を経営。野球塾のほか学習塾、整体院も併設。最寄り駅は東武スカイツリー線竹ノ塚、日暮里・舎人ライナー舎人。5月に札幌市で室内練習場をオープン。中国に3つの自社工場を持つ。

最終更新:6/7(金) 9:05
日刊スポーツ

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