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梅雨時期にめまいや頭痛、「気象病」対処法は 専門医師に聞く

6/6(木) 16:41配信

福井新聞ONLINE

 低気圧が近づいてくる前などに、頭痛やめまいを覚えることはないだろうか。頭痛やめまいは「気象病」ともいわれ、天候の急激な変化が引き金になるケースがあると考えられている。どう向き合ったらいいのか、福井県内の医師に発症する仕組みや対処法を聞いた。

■「前兆」感じる人も

 「医師の間でも頭痛は気象病といわれることがあり、実際に梅雨時季から新規の患者が多くなる印象がある」と話すのは、福井総合病院脳神経外科の橋本智哉医師。「ストレスや不眠などとともに、天候変化も誘発因子になると考えられる」という。

 頭痛は、頭痛そのものが病気の「1次性頭痛」と、脳や鼻、目などの病気が原因で起きる「2次性頭痛」がある。1次性のうち頭や肩、首を覆う筋肉がこわばって血行が悪くなり、締め付けられる痛みを感じるのが「緊張型頭痛」。頭の中の血管が広がり脈打つように痛むのが「片頭痛」だ。片頭痛のメカニズムの全容は解明されていないが、橋本医師は考え方の一つとして「三叉神経血管説」を挙げる。

 この説によれば、脳神経の一種である「三叉神経」に何らかの刺激が影響し▽血管拡張▽周囲に炎症が波及▽吐き気や嘔吐(おうと)▽視覚、聴覚が過敏に▽片頭痛発症―となっていく。低気圧の接近前後に吐き気や光過敏といった「前兆」を感じてから片頭痛になる人は、天候変化が引き金になっている可能性がある。

 緊張型は入浴などで血行を良くしたり、ストレッチで体をほぐしたりすると緩和される。片頭痛には広がった血管を収縮させる薬を飲むが、橋本医師は「前兆の時点で薬を乱用すると効きが悪くなる。医師に相談し痛み始めに正しく服薬してほしい」と注意を促す。

■耳の内外に圧力差

 天井が回るようなめまい、耳鳴り、難聴などの症状が出るメニエール病の患者にも、気圧の変化が影響するようだ。福井大学医学部耳鼻咽喉科の岡本昌之医師は「メニエール病は内耳のリンパ液が水ぶくれのようになる病気。低気圧の影響で耳の中の圧力が低下し、内耳に圧力変化が起きて発作が起きることがある」と説明する。

 対処法は利尿作用のある薬や血流を増やす薬を内服するか、水分を多めに摂取する。重度の難治性メニエール病に対しては、鼓膜に付いている耳小骨を特殊な医療機器で振動させ、内耳の水ぶくれを解消する中耳加圧療法があり、最近は機器の小型化が進み、在宅でも使えるようになったという。

 岡本医師は「普段から減塩の食事を心掛けたり有酸素運動を行ったりするほか、天候変化を含むストレスを軽減し、体調を整えて生活することが大切」と話している。

福井新聞社

最終更新:6/6(木) 16:41
福井新聞ONLINE

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