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東京五輪、観客は動画のSNS投稿禁止 著作権の侵害?それとも時代に逆行している?

6/6(木) 18:20配信

THE PAGE

 2020年に開催される東京オリンピックにおいて、観客が会場で撮影した動画をSNSなどに投稿できないという規約が波紋を呼んでいます。これはどういうことなのでしょうか。

会場内で撮影した動画などはIOCの許可なく配信できない

 東京オリンピックの観戦チケットは、第一陣の申し込みが5月28日で締め切られており、秋以降には先着順の販売が開始される予定となっています。ところがチケットの規約に、会場で撮影した動画をSNSに投稿できないという内容が含まれていると報道されたことで、ネット上ではちょっとした騒動となりました。

 確かに規約を見ると、観客は会場内において「写真、動画を撮影し、音声を録音することができる」としながらも、観客は、「撮影したコンテンツについてIOC(国際オリンピック委員会)に一切の権利を移転するとともに、著作者人格権を行使しないことに同意する」との記述があります。同時に観客は、会場内で撮影または録音された動画および音声については、IOCの許可なくインターネットに配信できないとも記されています。

 つまり、写真や動画を撮ってよいが、一切の権利は撮影者になく、動画と音声についてはネットにアップできないという話になります。この規約について朝日新聞が「テレビ局の利権を守るため」と報じたことから、ネット上では大騒ぎとなりました。

自撮りできない?

 「これでは自撮りもできない」と規約について批判する声がほとんどですが、規約上は撮影すること自体は認めており、ネット上にアップできないのは動画と音声のみで、写真は含まれていないと解釈できます。つまりSNSに動画が拡散されることを防ぎたいとの意図があるようですから、莫大な放映権料を払っているテレビ局の利権を守るという話は一定の説得力を持っているといってよいでしょう。

 もっとも、この規約をすべて読んだ上でチケットを買った人は希と考えられますし、規約の存在も広く認知されているわけではありません。また、すべての投稿を主催者がチェックするのも現実的ではありませんから、実際には黙認される可能性が高いとの意見もあるようです。しかしながら、規約上、動画のSNS投稿が禁止されているのは事実であり、時代に逆行しているとの批判が出るのはやはり避けられないでしょう。

 一部からは、コンサート会場の様子を撮影した動画を配信することについては、著作権の侵害であるとして厳罰に処すべきだという声が圧倒的に多いにもかかわらず、自分が権利を侵害する側になると反発するのはおかしいとの意見もあるようですが、果たしてどうでしょうか。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:6/6(木) 18:20
THE PAGE

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