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「大麻」は「野菜」、「手渡し」は「手押し」 SNSに広がる大麻取引の実態

6/7(金) 9:49配信

琉球新報

 大麻取締法違反容疑で沖縄の現役高校生を含む未成年10人が摘発された。事件では、高校生らによる大麻の取引にインターネット上の会員制交流サイト(SNS)が使われていた。若者の利用者が多いSNSのひとつである短文投稿サイト「ツイッター」では、大麻の取引をうかがわせるやりとりが日常的に行われており、専門家からは「大麻まん延の温床になっている」と指摘する声も上がっている。


 県警によると、事件では発覚の端緒となった10代の男子高校生が、別の男子生徒から大麻を譲り受ける際にSNSを使った形跡があった。大麻を譲渡した男子生徒はさらに別の女子高生ら7人に大麻を販売したとみられ、この取引の際にもSNSが使われたという。

 捜査関係者によると、高校生らも頻繁に利用するツイッターには、大麻取引をうかがわせるような投稿が頻繁に書き込まれている。

 捜査当局の摘発を免れるため、事情を知る一部の者だけが分かるように隠語が使われるケースが多く、大麻を「野菜」と呼称したり、大麻を直接手渡しする行為を「手押し」などと表現したりする。密売者が取引に当たり、機密性が高いことで知られる海外発の無料通信アプリの利用を相手に勧め、個別にメッセージを送るように誘導することもあるという。

 事件が明らかになった6日午後、こうした隠語でのツイッター上のやりとりが複数確認され、「沖縄で手押ししている方いませんか?」などと県内での取引を求める投稿もあった。

 「夜回り先生」として知られ各地で薬物乱用防止の講義を行う水谷修さんは「非行程度の気持ちで使用する未成年は少なくなく、1人使っていれば背後に100人単位でつながっている可能性もある」と語る。

 水谷さんによると、ネットなどを通じて(1)所持の現行犯しか摘発されない(2)健康に無害―といった大麻に関する誤った情報が広がっているという。その上で「LINEなどSNSの普及もあり、伝染病的にまん延する」と指摘している。

琉球新報社

最終更新:6/7(金) 10:17
琉球新報

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