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サバブームなお“健在” イトーヨーカ堂 専用コーナーで売り上げ拡大

6/7(金) 17:12配信

みなと新聞

 昨年ブームに火が付いたサバの勢いが止まらない。イトーヨーカ堂(東京都千代田区)の井上浩一鮮魚部シニアマーチャンダイザーは5日、東京都内であった水産業界向けのセミナーで講演し、同社のノルウェーサバカテゴリーの2020年度売上数量を18年度から3割増の1020トンへ伸ばす計画を明らかにした。同社はサバ缶ブームをきっかけに干物やフレークの売り上げが伸びていることから、サバ関連商品を集めた売り場「SABAセレクション」を昨年度立ち上げ、順調に売り上げを伸ばしている。

 市場調査会社の富士経済(東京都中央区)は4月、2018年のサバ缶詰、パウチの市場規模は年比14%増の202億円になる見込みと発表した。昨年からテレビ番組で健康作用と調理の簡便性について取り上げられる機会が目立ち、消費拡大が続いている。

 イトーヨーカ堂の専用売り場「SABAセレクション」は18年度内に新店や改装店舗の合計10店に導入。改装店実績でサバ分類の売り上げは前年度比130・5%と大きく伸びたという。「水産売り場にふだん缶詰は置かないが、サバだけを集めて派手に目立つよう設置した」(井上氏)のが奏功した。

 同社の強みはセブン&アイ・ホールディングスのグループの調達力を生かし、惣菜などを扱うデリカ部門と連動して原料を共有できることだ。今後はグループでプライベートブランド「セブンプレミアム」を中心にサバ関連商品を開発し、「どんどんサバの商品を世に出していきたい」(同)とする。

 ただ供給面では不安材料もある。需要の急増に生産能力と原料の確保が追い付いていないなどから、富士経済は今年の市場規模を214億円と予想し、伸び率が小幅になるとみる。

 すでに原料面で競合する輸出向けの国産サバ平均価格は、右肩上がりに上昇中。3月には前月比7%高のキロ131円となり、近年最高値を更新している。

 [みなと新聞2019年6月6日付の記事を再構成]

最終更新:6/7(金) 17:12
みなと新聞

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