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現代の医療の多様なニーズに応える、特色ある薬学教育【変わる大学】

6/7(金) 11:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

医療技術の高度化や医薬分業の進展など、医療を取り巻く環境は、近年ますます著しい変化を遂げており、新しい時代の多様なニーズに応えられる人材の育成が急務となっています。例えば、かかりつけ薬局の浸透による薬剤師の役割の拡大や、グローバル化による薬物の安全管理への対策強化など、薬に携わるスペシャリストにはこれまでよりも一歩進んだ知見が求められるようになっています。そうした現代の医療現場に対応するための大学教育の一例として、明治薬科大学の取り組みをご紹介します。

明治薬科大学では、110年余にわたって薬剤師を養成するとともに、さまざまな医療の分野で活躍できる人材の育成に取り組んでおり、時代の変化に即応する高度な知識を備えた薬剤師を養成する薬学科(6年制)と、医療の発展に貢献する薬のスペシャリストを育成する生命創薬科学科(4年制)の2学科を有し、それぞれで特色ある学びが展開されています。

めざす薬剤師像に合わせた、7コースの独自研修プログラム

薬剤師の活躍の場は病院や薬局をはじめ、研究・開発など多岐にわたります。単に薬剤師の資格を持っているだけでなく、それぞれの業務分野に特化した専門性があれば、現場での活躍の幅も広がります。そうした現場での有用性を見据え、明治薬科大学の薬学科では5年次に独自の研修プログラムを設置しています。学生が自分のめざす薬剤師像に合わせて高度な専門性を身につけられるよう、薬剤師国家試験受験資格取得に必須と定められた病院と薬局での薬学実務実習(22週間)に加えて、およそ4ヶ月間にわたって7コースから選択できる実習・演習を行うという特徴的なプログラムです。

〇病院薬学コース
薬物治療から生きた臨床薬学を学ぶ「病棟業務」を中心に、実務実習を行っています。平日週4日間は病院での実習を行い、週末は大学で少人数ゼミによるフォローアップを実施。実習中に遭遇した薬物治療上の問題について討論し、臨床における課題への適応力を身につけます。

〇地域医療コース
薬局実務実習のさらに応用的な教育として、薬局での実習を中心に、薬物治療にとどまらず在宅医療・健康管理全般について学びを深化させるコースです。患者さんや地域の方に指導・アドバイスできる力に加え、地域医療のリーダーに求められる問題解決能力を養います。

〇臨床開発コース
製薬企業等の臨床開発職や医療機関の臨床試験(治験)コーディネーター等の業務を通じ、薬剤師に必要な知識・技術・態度を修得。事前講義・演習と、約3ヶ月間の現地見学実習を通して、問題解決能力の高い薬剤師を育てています。

〇健康薬学コース
環境衛生、食品衛生、疾病の予防、薬事行政など、保健衛生分野で活躍する薬剤師をめざすコースです。調査・試験研究機関での実習を通じ、保健衛生関連の技術や技能を磨くほか、検定業務への理解を深め、保健衛生分野における問題解決能力を身につけます。

〇伝統医療薬学コース
現代のニーズに合わせ、伝統医療を含む幅広い医療サービスを提供できる薬剤師を育てるコースです。漢方専門薬局を中心に、鍼灸、漢方メーカー、薬用植物園などで実習や見学、アロマセラピーの講習を行い、伝統医療の実態を学習します。

〇海外医療研修コース
国際感覚を身につけた薬剤師をめざしたい学生に向けたコースです。中心となるのはカナダ・英国・タイの提携校での実務研修。渡航前に行う英語力のレベルアップ講座、約2ヶ月間の海外での実務実習、体験報告というフローで構成されています。

〇薬学研究コース
教員の指導のもとで薬学研究を進めるコースです。病院・薬局での薬学実務実習で見いだした問題や、興味のある課題にじっくりと時間をかけて取り組みます。研究に必要な技術とともに、テーマと正面から向き合う研究マインドを磨くことができます。

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最終更新:6/7(金) 11:20
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