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「AED使用で救命率2倍」なのに、“女性には使いにくい“現実

6/7(金) 15:14配信

MBSニュース

5月、命をめぐる「男女差」が明らかになりました。学校で心停止をした生徒にAEDが使われたかどうかの調査で、女子高校生は男子高校生に比べて使用率がかなり低かったことがわかったのです。原因として、専門家は「女性の肌に触れる、服を脱がせることへの抵抗感が表に出た結果」だと分析します。そこで、服を脱がさなくても対応できる、正しく知っておきたい「AEDの使い方」を取材しました。

AED使用で1か月後の社会復帰率2倍に

プールの授業が始まるのを前に、中学校の教職員向けに救命講習会が大阪市立西中学校で行われました。

「7、8、9、10」
「離れてください。(電気)ショック落とします」

毎年開催されていることもあり、参加する先生たちは慣れた手つきで心臓マッサージやAEDのパッドを貼っていきます。

「毎年近く受講していますけど、『忘れているな』というのがやっぱりあります」(受講6回目の男性)
「学校ではないんですけど、AEDを使った機会は一度だけありました。毎年1回必ず受けていても、そういう時って一瞬体が動かなくて本当に手が震えました」(受講10回目の女性)

大阪市消防局によりますと、昨年心停止で救急搬送をした人のうち、救急隊が到着する前に居合わせた人がAEDや心臓マッサージなどの救命処置をしていたのは約46%。まだ半数に満たない状況ですが、10年前と比べると10%も上昇したといいます。

「1か月後の社会復帰率を比べた場合、救急車が到着するまでにAEDを実施すれば約2倍以上の救命率となっています。より多くの方が、ひとりでも多く応急手当をしていただくと」(大阪市消防局 藤山圭典さん)

AED使用に男女差があるわけ

しかし今回、専門家の調査※で明らかになった「女子高校生にはAEDが使われにくい」という現実。この調査をまとめた京都大学の石見教授は「女性の肌に触れる、服を脱がせることへの抵抗感が表に出た結果」だと分析します。

※学校で子どもが心停止したときAEDが使われたか?
男子高校生83.2%、女子高校生55.6%
(京都大学・石見教授らの調査から)

「一般社会にでると、より関係のないまったくの他人の方が倒れているという状況も多い、さらに抵抗といいますか、いろんな不安だとか心配があって、行動を起こしにくいこともあり得る。とにかくAEDというのは早くつけないといけなくて、心臓が止まっている人というのは1分1秒を争って死に向かっていますので、少しでも早く行動を起こしてAEDを貼ってあげると」(京都大学健康科学センター 石見拓教授)

緊急のときでもAEDの使用を迷ってしまう方もいるかもしれませんが、まずパッドを貼ることが大切だといいます。電気を流す必要があるかないかの判断はAEDがするので、できるだけ早くパッド貼ることが最優先です。また妊婦さんにも、赤ちゃんの命を救うためにも躊躇なく同じように処置が大切です。

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最終更新:6/7(金) 16:37
MBSニュース

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