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FRBの会議、金融政策枠組み改善で明確なコンセンサスに至らず

6/7(金) 8:49配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度は5日、シカゴ連銀が2日間の日程で主宰した会議を終えた。金融政策の戦略や手段などについて金融当局者や学識経験者らが意見を交わしたが、将来の深刻なリセッション(景気後退)に備えた取り組みの改善策を巡り、ほとんどコンセンサスに至ることはなかった。

今回の会議は、インフレ目標達成に向けたアプローチに関し、米金融当局が1年間をかけて進める検証作業の中核に位置付けられている。連邦準備制度が昨年11月に検証着手を発表して以降、当局が直面する課題は切迫の度が高まっている。インフレ率は当局目標の2%を下回って推移する一方、貿易戦争の激化によって景気後退リスクについて懸念が急速に広がっている。

議論されたのは量的緩和(QE)や最大限の雇用、ドット・プロット(金利予測分布図)を含むコミュニケーションの在り方などだ。その概要を次に列挙する。

ドット・プロット

会議冒頭に講演したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、当局者各自の金利予測を示すドット・プロットに完全には満足していないことをあらためて表明した。予想中央値に注目が集まることで、「事態が予想通り推移した場合に、連邦公開市場委員会(FOMC)の典型的な参加者がどう行動するか」を強調することになっていると議長は指摘した。

その結果、「経済情勢の予期せぬ展開にFOMCがどう反応するかという、もっと重要なトピックから注意をそらすケースが時々ある」とし、「不確実性が高まった局面では、予想中央値となっているドットは可能性としては最も高い結論と考えるのがベストかもしれない」と語った。

米ブランダイス大学のスティーブン・セケッティ教授とニューヨーク大学のカーミット・ショーンホルツ教授は会議に提出した共同執筆の論文で、個々のドットがどの当局者のものか明らかにしていない現状を大幅に改め、議長の分も含め誰の予想であるかを明示するよう提言した。

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最終更新:6/7(金) 8:49
Bloomberg

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