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相鉄「インバウンドツアー」米国の学生が参加、駅係員の仕事に挑戦

6/8(土) 12:55配信

マイナビニュース

相鉄グループの相模鉄道と横浜西口エリアマネジメントが連携し、6月6日に「インバウンドツアー 相模鉄道職業体験会」が行われた。

【写真】横浜駅ホームで出発合図体験


海外の学生たちに日本を知ってほしい。鉄道のシステムを理解し、日本に親しみを持ってほしい。相鉄の業務を体験し、日本の鉄道の認知度を高めたい。こうした思いから、今回のインバウンドツアーが企画された。

当日は中高生を含む米国の学生20名が参加。フロリダ州・ミシガン州・イリノイ州などからやって来たという。学生たちの教師や保護者も引率者として参加した。

■学生と駅係員がポケトークでコミュニケーション

相模鉄道では、駅係員に英語で対応できるよう研修を行うと同時に、補助的な手段として、通訳機「POCKETALK(ポケトーク) W」を使用している。横浜駅長も務める臼井孝之横浜管区長は、ポケトークでの翻訳を通じ、駅長の仕事を「安全の責任者」「運行管理の責任者」「設備管理の責任者」と紹介。外国人に日本の鉄道に対する理解を深めてもらう一方、駅係員も外国人と交流する中で語学の実践を深めてほしいと話した。


続いて駅係員が英語で自己紹介を行う。年配の駅係員がポケトークで訳したり、フリップ等を用いたりしながら自己紹介を読み上げる一方で、若い駅係員はそういった道具には頼らず、英語を駆使し、自らの言葉で自己紹介していた。途中、「相鉄は小さい会社だが、沿線に多くの人が住み、多くの利用者がいる。およそ43万人が横浜駅を利用している」という内容が英語で紹介される場面もあった。

制帽の線や色などの説明も行われる中、相鉄のイメージキャラクター「そうにゃん」についての質問もあり、「かわいい」が世界共通であることを実感した。

■横浜駅で出発合図や構内放送などの仕事を体験

今回のインバウンドツアーでは、横浜駅構内での出発合図体験をはじめ、定期券の出札体験、駅の構内放送体験などが行われた。相鉄線のホームで行われた出発合図体験において、白手袋をはめた学生たちがドアを閉じてもいいか確認し、手を挙げて発車の合図を行う。ドアが閉まり、列車が発車するまで合図を続ける。


定期券の出札体験では、定期券発行機を使用し、学生たちが名前入りの磁気定期券を作成。難しいかどうか学生たちに聞くと、「いいえ」との答えが返ってきた。実際、上手に定期券を発券していた様子。定期券発行機は英字を打ち込むこともでき、学生たちの名前を定期券に収めることができた。なお、定期券はその場で廃札となった。

駅構内での案内も体験した。学生たちが質問役になり、駅係員が英語で回答する。近くの寿司店や中華街、東京駅への行き方を聞かれた際は何も見ずに答えられたが、羽田空港への最も速い行き方を質問された場面ではポケトークを使用していた。


最後に駅の構内放送体験。まずは練習を行い、試しに声に出して読んでもらう。「“Slowly and clearly”がコツ」とアドバイスを受けた後、実際にマイクに向かってアナウンスを行った。学生たちはアドバイスの通り、歩きスマホ防止や声掛けサポートに関するアナウンスをていねいに音読していた。

■日本の鉄道の正確さ、システムの新しさなど評価

相鉄線の駅係員の業務を体験した海外の学生たちからは、「日本が安全にこだわっていることがわかった」といった感想が聞かれた。引率者たちからも、「日本の鉄道はロンドンやパリの鉄道より安全できれい」との声が上がった。

また、日米の比較として、日本の鉄道における時間の正確さ、鉄道システムの新しさなどが評価され、「アメリカでも導入してほしい」との声も。その一方で、今回参加した学生たちの中には、日常生活で鉄道をあまり利用しないという人もいた。米国での生活とはまったく異なる文化を体験する機会になったと考えられる。


学生たちは今回の職業体験に満足した様子。「Enjoy?」「Yes!」「Beautiful?」「Yes!」といったやり取りで締めくくられ、最後に記念撮影が行われた。なお、「インバウンドツアー 相模鉄道職業体験会」は6月19日に第2弾を開催予定。厚木操車場で電車の運転体験やドアの開閉操作体験などを行うとのこと。

小林拓矢

最終更新:6/8(土) 12:55
マイナビニュース

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