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「就職はミドルリスクなギャンブル」プロギャンブラーがひとりで働くワケ

6/8(土) 14:12配信

DANRO

ギャンブルの世界で「神の領域」と呼ばれる勝率9割に到達したというのぶきさん(本名:新井乃武喜・47歳)は、大学を卒業後いきなりプロギャンブラーになる道を選びました。以来、世界中のカジノを渡り歩き、15年間ギャンブルだけで稼いできました。2011年に帰国して以降は講演を主な仕事としつつ、ボランティアで働く政治家を目指しています。

【画像】部屋でくつろぐのぶきさん

そんなのぶきさんに、なぜひとりで働く道を選んだのか、そのメリットなどを聞きました。(山下久猛)

仕事に対する価値観を変えた友人のうつ病

──のぶきさんは就職したことがなく、ずっとひとりで働いてきたとのことですが、なぜ大学を卒業後いきなりフリーランスになったのですか?

のぶき:もともとフリーランスになるつもりなんかなく、サラリーマンになって社長を目指そうって考えていました。でも中学時代からの仲の良い友人が、就職後、すぐにうつ病になって退職し、北海道へ高飛びしてしまったんです。このことで、いい会社だと思って入っても、上司や同僚と合わなければ、結果は悪いとこになると知りました。

もちろんよい会社と巡り会える可能性もありますが、実際に働いてみるまでわからないじゃないですか。友人が会社に入って鬱になるなんて、微塵も想像できなかった。ということは、僕にも彼と同じことが起こる可能性があるということ。就職とは、人を潰す可能性すらある「ギャンブル」だと気づいたのです。

アホな上司と遭遇する確率を考えると、就職はミドル級なリスクのギャンブルと感じて、違う選択肢も考えなきゃいけないなと思ったんです。そして人を潰す悪い会社に入る可能性があるなら、最初から就職せず、自分の実力次第で結果を出せる起業をしようと決めたんです。

それ以来、資金を貯めようと、学生時代は多いときで同時に4つのアルバイトをし、月に45万円くらい稼ぎました。朝から翌朝まで週7で働き1000万円を貯めて、25歳の時にプロギャンブラーになることを目指してアメリカに渡ったわけです。

──なぜ「プロギャンブラー」という激レアな職業を選んだのですか?

のぶき:ビジネスで起業するなら、軌道に乗るまで3~5年はかかる。それなら、「休みたくない仕事」を選ぶべきだと考えました。起業する案を100個リストアップして吟味したのですが、どれもたまには休みたい。大みそかでも休みたくないほど本気になれる仕事を選ぼうと考えたら、出てきた答えがプロギャンブラーだったんです。「そうだ、ギャンブルなら大みそかでも勝負に行ける!」と。

──アメリカに行ってどのくらいで勝てるようになったのですか?

のぶき:2年後ですね。それまではいくら修練を積んでもなかなか勝てる確信が得られず、ストレスで血を吐いたり、頭がおかしくなる寸前まで追い込まれました。でも日本を発つ時に、絶対プロギャンブラーになると決めていたので耐えられたわけです。勝てる法則を見つけてからは、ブラックジャックでは負け知らずの勝率10割です。その後もポーカーでも研究に研究を重ね、「神の領域」と呼ばれる勝率9割にたどりつけたんです。

ひとりで世界中を旅しながら、ギャンブルだけで飯を食うという生活を15年間、40歳まで続けました。訪れた国は6大陸82カ国。トータルで世界6周しました。楽しすぎる日々でした。

──そんな生活を辞めて日本に帰ってきた理由は? そのまま続けていれば楽に稼げるわけですよね。

のぶき:パナマにいた時に東日本大震災の惨状を知り、ボランティアをするため帰国しました。それから、勝負や旅のユニークな経験を話してほしいという講演の依頼をいただき、毎週のペースで登壇するようになりました。

ある日、講演を聞きに来た出版社の編集者から、プロギャンブラーとしての体験を書かないかというオファーをいただきました。本を書くことも僕の夢のひとつだったので快諾。どこに住もうか迷っていたら、仲間がシェアハウス大手のオークハウスで働いていて、「のぶきさんなら大型シェアハウスにハマるから」とお勧めされたのです。

そもそも僕の究極の目標は、ボランティアの政治家になること。そのためにプロギャンブラーになったのです。15年間で政治家になるための修行は十分できたと思ったこともあり、日本に残ることにしました。

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最終更新:6/8(土) 22:43
DANRO

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