ここから本文です

まだ公衆電話が主流だった頃 修学旅行で大ピンチ、助けてくれた知らない「おじさん」 心温まるマンガ

6/13(木) 7:00配信

withnews

 修学旅行といえば、自由行動が楽しみのひとつ。事前に計画していた観光ポイントを回り、宿に帰っているそのとき、市電の中で中学生たちはあることに気がつきます。時間厳守と言われていたのに、集合時間まで残り7分。「絶対間に合わないじゃん!」。焦る中学生たちに助け舟を出したのは、見ず知らずの「おじさん」でしたーー。マンガのSNSを運営するコミチ(コルクBooksから社名変更)とwithnewsがコラボし、「#修学旅行の黒歴史」をテーマに作品を募集した企画。大賞に決まったのは、修学旅行で出会った人々の優しさを描いた「まだ公衆電話が主流だった頃」です。実体験を描いたという、作者の日々ひみつさんにインタビューしました。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)

【マンガ本編はこちら】スマホもない、慣れない土地で中学生が大ピンチ! ゆずり合いの優しい世界

マンガ「まだ公衆電話が主流だった頃」

 作者の日々ひみつさんは北海道出身。18年ほど前、中学校の修学旅行で札幌や函館に行ったときの体験を漫画にしました。

 漫画に登場するのは修学旅行の自由行動を終え、宿に戻る途中の女子中学生3人組。市電の中で腕時計を見ると、集合時間の19時まであと7分に迫っています。

 「絶対間に合わないじゃん!」。スマホどころか携帯電話もさほど普及していなかった時代。慣れない土地で距離感がわからず、さらには道を間違えたこともあって、遅刻が確定してしまったようです。

 修学旅行は時間厳守の旅です。「遅刻したらお説教…」と狼狽する中学生たち。外に公衆電話を見つけ、旅館にいる先生に連絡するという考えがよぎりますが、一刻も早く旅館に到着しなければという焦りで市電から降りられません。

 「どうしよう…」と今にも泣きそうになっていると、後ろから「君たち」と呼びかける声が。うるさくて怒られると思った女の子たちがソロリと振り返ると、そこには会社員と思われる「おじさん」。

 「これ、使うかい?」とおじさんが差し出したのは、PHSです。

でも、車内は通話禁止…

 「いいんですか!?」と驚く女の子たちですが、車内は通話禁止であることを思い出し、はっとします。運転手さんに「すみません、私たち修学旅行で…」と説明しようとすると、一部始終を聞いていたのでしょう、運転手さんは「電話していいよ、今回は特別ね」と目をつぶってくれたのでした。

 おそるおそる先生に電話し、市電のみなさんにお礼を言って旅館までダッシュ。やはり集合時間には間に合わず、先生は般若のような面持ち。「修学旅行は社会を学ぶ場だ! 遅刻するなんてもってのほかだぞ!」と怒られてしまいます。

 またしても泣きそうになる中学生たち。しかし、「でもな」と続ける先生。おだやかな表情で「遅れると連絡したのはいい判断だ」と語りかけます。

 「助けてもらえてよかったな」と言って「お説教」は終了。中学生たちは「おじさまたちのおかげだね」と安堵するのでした。

1/3ページ

最終更新:6/13(木) 7:00
withnews

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事