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浮いてる?凄すぎるトリックアートに世界も注目、20歳作者明かす制作の極意

6/9(日) 9:30配信

オリコン

 高校2年生の時、自主制作した「コマ撮りアニメ」がアジア最大級の短編映画祭『Digicon6 Asia(デジコンシックスアジア)』のYouth部門最優秀賞に輝き、高校卒業と同時に18歳で起業。昨年出版した錯視トリックノート『NOUTO』も国内外のメディアで取り上げられるなど、今、世界的に注目を集めているマルチクリエイターMOZU(モズ)にインタビュー。トリックアート、コマ撮りアニメ、ジオラマの3分野で才能を発揮する若き天才に、制作の極意と今後の展望を聞いた。

【写真】26万いいね!大反響の「三角定規」に文字をさらうUFO?…トリックアート名作集

■自分の価値に気がつかせてくれたTwitterと作品集『NOUTO』

――昨年春にクラウドファンディングで発売された錯視トリックノート『NOUTO』は、品切れ店もでるほどの大反響でした。

【MOZU】 ありがとうございます。『NOUTO』は遡ること6年前、中学3年生の頃、授業中に描いていたトリックアートを父がFacebookに投稿したところ、それを見た文具メーカーの方が「これすごく面白いからいつか本にしようよ!」と声をかけてくださったのがきっかけです。

 そこから少しづつ作品を貯めて、クラウドファンディングを開始。最終的に、目標額を大幅に上回る300万円の支援を得て発売されたんです。作品集の販売直前に、Twitterに投稿した“リアルな三角定規”が26万いいねを超えたのも、売上に大きく関わったと思います。

――“リアルな三角定規”はSNS上で大きな話題になり、数々のメディアで紹介されていましたね。最初に描いた作品も三角定規とうかがっています。

【MOZU】 そうですね。中学3年生の頃に授業中に暇で描いた“三角定規”が最初の作品です。「本物にしか見えない!」と隣のクラスからも見にくるほど騒ぎになり、職員室でも「あいつは勉強はしないが凄い絵を描いている」と話題になっていたのが嬉しかったです。

――中学時代から、すでに先生も一目置く存在に(笑)。凄いです。当時、このトリックアートが本や仕事になると思っていましたか?

【MOZU】 Twitterで“リアルな三角定規”が26万いいねを超えるまでは、「こんなの誰にでも描けるでしょ」と本気で思っていたので全く思わなかったです。それに、『NOUTO』がバカ売れするまでは「こんなの誰が買うんだ」とも思っていました(笑)。自分の価値に気がつかせてくれたTwitterと『NOUTO』に感謝しています。

■「実は…なんで立体に見えるか自分でもよく分からない」

――トリックアートの技術はどのように習得されたんですか?

【MOZU】 完全に独学です。実は今でも、なんで立体に見えるか自分でもよく分かっていません(笑)。「凄く複雑な計算しているんでしょ?」と聞かれることもありますが、何も考えずに描いています。描き方は企業秘密ですが、「こうすれば立体に見えるじゃん」という完全な感覚で自己流。ただ画力については、高校受験のためにデッサンを習っていたのは大きいかもしれません。あそこでデッサン力が急に上がったので。

――すべて独学の自己流!凄すぎます…。制作で最も大変なのはどんな工程ですか?

【MOZU】 アイデアを考える段階です。もうこれがとにかく難しい。僕のトリックアート制作は、基本的に「考える7割、描く3割」で出来ているんです。

――アイデア出しはどのように?

【MOZU】 「必死に考えまくる」と「なにも考えずに散歩する」を交互に行うことです。散歩中は、それまでに考えていたことが無意識に紐づけられ、考えもしなかった面白いアイデアが急に浮かぶことがあります。

――これまでの作品でご自身のお気に入りを教えてください。

【MOZU】 個人的に大好きなのは「abduction」です。これは作品としての完成度が群を抜いて高いと思っています。“ストーリー性のあるトリックアート”をテーマに、「UFOについての小説を読んでいたら、挿絵のUFOのイラストが紙から飛び出して文字を誘拐していった」という妄想を楽しみながら描きました。

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最終更新:6/12(水) 9:25
オリコン

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