ここから本文です

「生きている実感」求め増える移住、多拠点生活者。岐路に立つ離島

6/9(日) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

東京から1240キロ、「潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産登録された長崎県五島列島で、UターンやIターンによる移住者が近年、増加している。2018年は5年前の10倍に相当する200人を突破した。背景には、国境離島ならではの危機感に裏打ちされた、深刻な人口減少対策がある。

【全写真を見る】「生きている実感」求め増える移住、多拠点生活者。岐路に立つ離島

Business Insider Japan編集部は5月7日~6月7日の1カ月間、五島列島に滞在しながらリモートワークをする実証実験を実施。公募で集まった読者約50人と編集部員が期間中、入れ替わり立ち替わり五島に滞在した。参加者の中には将来、二拠点居住や地方で働くことを考えている人もいて、その“予行演習”や、完全移住した人たちの生活を垣間見る機会にもなった。

島に魅せられた移住者による新たなビジネスや地域コミュニティ作り、ICT活用によるリモートワークのような多拠点生活が、地元を巻き込んだ、本格的な島の活性化につながるのか。離島は一つの岐路に立っている。

旅行者や島の人たちが交流できる場所

「五島に初めて来たのは4年ほど前。五島を舞台にした漫画『ばらかもん』の聖地巡礼の旅に来たのが最初です」

五島列島最大の島、福江島の福江空港(五島つばき空港)から車で10分程度、五島市の中心部となる福江地区にあるのが、セレンディップホテルだ。フロントでもあるバーカウンターに立ち、自らコーヒーを淹れてくれるのが、支配人の岡本佳峰さん(29)。

岡本さんは移住者の1人だ。五島にやってきたきっかけを、そう振り返った。

セレンディップホテルは、古いビジネスホテルをリノベーションし2019年2月にオープン。一階部分は、洗練されたコワーキングスペース兼カフェになっていて、淹れたてのコーヒーが飲める。キッズスペースも併設され、旅行者や島の人たちに解放されている。

編集部のリモートワーク実験中は全面的に協力してもらい、1階をコワーキングスペースとして解放してもらった。日中はここでノートパソコンを広げ、仕事をしたり、テレビ会議したりする参加者の姿が見られた。

1/5ページ

最終更新:6/9(日) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事