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1930年代のような世界秩序で日本の外交に求められる能力とは?

6/9(日) 6:50配信

ニッポン放送

外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月31日放送)に出演。5月30日に行われた日露両政府の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)について解説した。

日本とロシアが2プラス2を開催

日本とロシア両政府は5月30日午後、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を都内の飯倉公館で開いた。日本が配備を進める陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を巡ってロシア側は安全保障上の懸念を表明。一方、日本側は自衛目的でありロシアに脅威を与えないと反論し、ロシアが進める北方領土の軍事拠点化に抗議している。二国間の安全保障分野の協議は平行線だったが、北朝鮮の非核化実現に向け連携する方針では一致した。

飯田)日本側は河野外務大臣と岩屋防衛大臣、ロシア側はラブロフ外相とショイグ国防相が出席したということです。ミサイル防衛システムで揉めたということですが。

宮家)当然でしょう。ただ、これは僕にも似たような経験があります。1998年に日米安保条約課長になったとき、日本はミサイル防衛の研究を始めるか否かで大騒ぎでしたが、結局は北朝鮮がミサイルを撃ったため研究を始めたのですよ。そうしたら、当時の中国大使館の人がやって来て「けしからん」と言う。僕は「何を言っているのだ、中国は日本の友好国ではなかったのか」と。「友好国だったら日本に対してミサイルなんか打たないでしょう。ミサイル防衛はミサイルを撃たれたときに撃ち落とすだけのものですよ。それとも、中国は日本に本当に撃つ気があるのですか」ということです。

飯田)たしかに。

宮家)だから中国は心配する必要は無いと言ったけれど、何度も文句を言われました。ロシアも同じで、そんなことを言うのだったら、「ロシアは日本に撃つ気があるのか」と。撃つ気があるのなら、こっちも撃ち落とすのは当たり前でしょう。ロシアに撃つ気が無ければ心配はいらない、無害だと言えばよいのですが、ロシアは更に「イージス・アショアは迎撃ミサイルだけではなく、攻撃ミサイルも撃てるではないか」と文句を言っているのですよ。だから危ないと。

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最終更新:6/9(日) 6:50
ニッポン放送

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