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安倍総理のイラン訪問の歴史的な意味

6/9(日) 7:04配信

ニッポン放送

外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月31日放送)に出演。安倍総理が5月30日、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で協議したことについて解説した。

安倍総理がサウジアラビアの皇太子と電話会談、イラン訪問の理解を求める

安倍総理は5月30日、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話でおよそ30分間協議し、アメリカとイランの対立で緊迫する中東情勢について意見交換をした。総理はイランを6月12日~14日までの日程で訪れることで最終調整に入っており、イランと対立するサウジアラビアに理解を求めたと見られている。

飯田)宮家さんは、外務省アラビア語の専門でもありました。中東も専門領域ですが。

宮家)こういう形で総理がイランを訪問されるのは、タイミングとしても機微な時期ですし、アメリカとの対立もホワイトハウスの一部で煽っている人がいるぐらいなので、とても良いと思います。ただ日本はソフトパワーですから、やれることに限界があることは考えなくてはいけない。サウジアラビアはいま、イエメンでイランに支持された武装勢力と本当の戦争をやっています。何年もやっていて長引いているので大問題になっています。サウジアラビアにとってイランはとんでもない敵ですから、日本も上手く立ち回らなくてはいけません。

話し合いはトランプ大統領の希望か

宮家)例え話ですが、飯田さんの高校は野球を硬球でやっていましたか?

飯田)一応、僕の出身高校は硬球でやっていました。

宮家)立派なものです。うち高校は軟弱だったので、軟球しか使わせてくれませんでした。そんな危険なことはやってはいけないと。

飯田)硬球は危険。

宮家)私に言わせればイランとアメリカ、そしてサウジアラビアは、硬球を使って甲子園に出場できるようなチームです。しかし日本の野球は、少なくとも中東だと、硬球ではない。軟球か、下手したらソフトボールです。だから軟球用のバットとグローブで、硬球を使って野球をやろうとしたら駄目なのですよ。バットが折れてしまうかもしれないし、手も痛くなってしまう。上手くやらないと火傷してしまいます。彼らは本気で命を懸けているのですから。

イランの首脳との話し合いをしたいというのは、おそらくトランプさんの希望だと思うのです。米政府の下の人はみんな反対しているけれどね。トランプさんは金正恩氏とも会っているのだから、ハメネイ師とも会いたいと言うのでしょう。しかし、これはハードボールのゲームですから、気を付けなくてはなりません。ソフトボールであれば、ソフトパワーを上手く使うことが可能かもしれないけど、間違っても硬球を使うチームと同じようなゲームはできません。そこだけ念頭に置いていれば結構上手く行くのではないでしょうか。

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最終更新:6/9(日) 7:04
ニッポン放送

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