ここから本文です

森永卓郎が大予想~消費税増税延期とダブル選挙が行われるこれだけの理由

6/9(日) 7:40配信

ニッポン放送

経済アナリストの森永卓郎が「垣花正 あなたとハッピー!」(6月5日放送)に出演。安倍政権による消費税増税は予定通りあるのか、それによって解散総選挙はあるのかないのか……。森永卓郎が振り切って予想する。

安倍総理の言う「風」の意味するところ

いま政治評論家の意見は真っ二つに分かれていて、「解散総選挙はない。消費増税は予定通り」と言っているのが安倍総理に近い人たちです。遠ければ遠いほど「消費税増税は延期、そして衆参ダブル選挙」と言っています。

よく取材している人たちに、最大の根拠は何ですかと聞くと「安倍総理はやらないと言っている」とみんな言っていたのですが、その安倍総理が「風というものは気まぐれだから分からない」と言い始めました。ここでの風とは、永田町界隈で使う政治用語のような、いわゆる解散風が吹いて来たという俗語のようなものです。

7月4日くらいに消費税増税延期宣言、8月5日にダブル選挙か

私は会期末6月26日に、安倍総理が消費税増税の延期宣言をして、そのままダブル選挙になだれ込むと言って来たのですが、タイミングを修正します。なぜかと言うと、国家戦略特区法の改正案をこの期に及んで出して来ました。これは通るはずがないので、会期延長の口実としか思えません。いまの感じだと宣言は7月4日くらい。そして8月5日にダブル選挙ではないかと思います。

そうなると野党は一斉に「アベノミクスが失敗したから、消費税増税を延期しなければならなくなったのではないか」と、枝野立憲民主党代表をはじめとして総攻撃をして来るでしょう。

リーマンショック級の経済危機~それはアベノミクスが理由ではない

ところがここに、さらに風が吹いて来ています。安倍総理は「予定通り消費税増税はするが、リーマンショック級の経済危機があれば話は別だ」と言い続けて来ました。実はIMFが世界経済見通しというものを出しているのですが、1月に3.3%という見通しを出しました。しかしつい最近、米中貿易戦争によって世界経済はさらに0.3%落ちる可能性があると言い出しました。その分を補正すると3.0%です。

IMFは短期の資金を貸すところですが、中長期の資金を貸す「世界銀行」の世界経済見通しは2.6%と出ています。

リーマンショックの翌年から5年間、世界経済は大停滞を起こしたのですが、そのときの経済成長率は3.3%です。つまりリーマンショックのときに世界は3.3%成長していたのに、いまの世界はそれを遥かに下回るという状況です。

これはリーマンショックより悪いのだから、安倍総理の言うリーマンショック並みの経済危機です。さらに安倍総理に都合が良いのは、これはアベノミクスの失敗ではないのです。トランプ大統領と習近平国家主席が大げんかをして、関税をかけ合って世界経済は失速している。さらにイギリスでメイ首相が辞任し、このまま行くと合意なきEU離脱が起こる。つまり「世界経済で大混乱が起こっているからであり、アベノミクスは上手く行っている」ということです。パーフェクトに条件が揃っているのです。

1/2ページ

最終更新:6/9(日) 7:40
ニッポン放送

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事