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【ネタバレ注意】キャプテン・アメリカが、2人の“親友”と共に歩んだ軌跡をプレイバック!

6/9(日) 12:00配信

Movie Walker

※以下の記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の物語の結末に触れる内容を含みます。鑑賞前の方はご注意ください。

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破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続けてきた「アベンジャーズ」シリーズがついに完結。公開からわずか11日間で『タイタニック』(97)がもつ歴代2位の全世界興行収入記録をあっさりと追い抜き、歴代1位である『アバター』(09)の記録を猛追する本作は、日本でもマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の興行成績で最高の記録を打ち立て、60億円に迫るなどまさに大ヒットを記録!いまもなお記録を伸ばし続けている。

「アベンジャーズ」が終焉を迎える、と謳われた本作は、MCUの大きな柱として描かれてきたヒーロー、キャプテン・アメリカの物語でもあり、彼が2人の“親友”と共に歩んできたいばらの道で最も大きな決断を下すまでを描いた、壮大な旅路であったと言えるだろう。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、かつて小柄で病弱な少年だったことからアメリカ軍の入隊試験に5回も落選。しかしその後、彼の強い正義感と自己犠牲の精神が買われることとなり、第二次世界大戦時のスーパーソルジャー計画の被験者として見事に選ばれた。強靭な肉体と、驚異的な耐久力等を手に入れたスティーブは、希少鉱石ヴィブラニウム製の丸い盾(シールド)を使いこなし、アメリカ軍の強さを象徴する存在となった。だが、彼は戦時中ニューヨークへの爆撃を阻止するために、敵機ごと北極に不時着させることを決意。それから70年近くもの間、氷漬けの仮死状態となっていたところを発見され、現代によみがえることとなった。

彼には、入隊以前からの親友が一人いた。それがバッキー・バーンズだ。端正な顔立ちにスラっと背も高く、女性人気も高いバッキーは、スティーブの事をいつも気にかけ、軍の試験に落ちたスティーブを気晴らしに連れ出すなど優しい一面も併せ持つ好青年。スティーブより一足早く入隊を果たしたバッキーは、戦地で捕虜になっている所をキャプテン・アメリカ(スティーブ)に助けられた。単身で宿敵ヒドラの基地へ乗り込み見事に救出して見せたスティーブは、まさにアメリカの英雄。そんな姿にバッキーは、「俺が付いていくのは、弱いくせに逃げないもやし野郎だけだ」とぼやくなど、少なからず戸惑う姿も見せていた。その後、キャプテン・アメリカの精鋭部隊“ハウリング・コマンド―ズ”として、バッキーも共に戦うこととなるが、戦闘中にスティーブの目の前で命を落としてしまう。一方、スティーブにはもう1人、親友とも呼べる人物がいる。

それがファルコンこと、サム・ウィルソンだ。彼は、かつてアメリカ軍のパラシュート部隊として戦地で活躍。人工の翼を駆使して空中を自在に飛び回るなど、そのアクロバティックな身のこなしと、高い戦闘スキルを誇る人物だ。スティーブとサムの出会いは、スティーブが蘇った後の事。ある日の早朝、1人黙々と走るサムを、スティーブが「on your left」(左から失礼) と声を掛け、得意げに何度も抜き去ったことがきっかけだった。同じ軍の経験者として意気投合した2人には、もう一つある共通点があった。それは“相棒を亡くしている事”。サムは、相棒であるライリーを戦闘中に失ったことがきっかけで戦う意味を見失い、軍を引退。いまでは退役軍人のカウンセラーとして働いていた。

そんなサムの職場に顔を出したスティーブは、サムに「あんたも軍をやめたいか?」と問われた。スティーブは「さあ、わからない。退役して何をしたらいいのか…」と、兵士として以外の生き方を見出だせないという答え。それに対しサムは「したいことをすればいい」と助言をした。いま思えば、彼に “退役後の人生” と言うもう一つの選択肢を与えたのは、サムだったのかもしれない。

そしてサムは「キャプテン・アメリカの頼みなら」と、彼と共に戦うことを決意し、共に立ち上がることとなる。追われる身となってしまったスティーブとブラック・ウィドウ、サムの3人は、思わぬ人物に遭遇することとなる。宿敵ヒドラの手によって人体実験と洗脳を施され、暗殺者ウィンター・ソルジャーとなったバッキーだった。記憶の欠落により、スティーブの事を認識できずまさに殺戮マシンとなったバッキーに、苦戦しつつもヒドラの思惑を阻止したスティーブはバッキーの存在をつねに気に掛けながら生活をしていく。そしてサムは、アベンジャーズの新たなメンバーとして、ウォーマシン、スカーレット・ウィッチ、ヴィジョンらと共にスティーブの訓練を受けることとなる。

アベンジャーズとして共に任務をこなすようになったスティーブとサムがバッキーと次に再会を果たした時、彼は爆弾テロの犯人として指名手配されていた。トニー・スタークからの「バッキーの身柄を渡せ」と言う要求にも耳を貸さず、激しい戦闘を繰り広げた末、スティーブ達はトニーを裏切る形で、自らが信じる道を突き進む。バッキーの無実は証明されたものの、スティーブとトニーの亀裂は決定的に。スティーブ達は追われる身となり、表舞台から姿を消すこととなった。

その後、まだ洗脳が残っているバッキーは、自らの洗脳を解くカギが見つかるまで眠りにつくことを決意、ブラックパンサーのいるワカンダ王国にかくまわれることに。そして、スティーブはその後約2年もの間、身を潜めながら生活をすることになる。そのスティーブの隣には常にサムの姿があった。

そして、彼らは突如として最悪の敵であるサノスと対峙することに。スティーブやサム、バッキーは共にワカンダで死闘を繰り広げるも、サノスの力の前に敗北を喫してしまう。サノスによって全世界の生命が半分消滅してしまい、その結果スティーブは目の前でバッキーが塵になる姿を目撃。さらにサムも消滅してしまう。奇跡的に生き残ったスティーブは消滅してしまった人々の為、起死回生の一手を探し求めるが、糸口が見つからず5年もの月日がただ過ぎていく。やがてスティーブはカウンセラーの様に、大切な人を失った悲しみを引きずったままの人々を勇気づける活動を始める。まるでかつて、サムが退役軍人のカウンセラーとして働いていたように。

その後、決してあきらめることのなかったスティーブの努力が報われるときが訪れる。アントマンの奇跡の生還、トニー・スタークによるタイムトラベルの実現によって、サノスが使用したのと同じ6つのインフィニティ・ストーンを別の時間軸の世界から手に入れ、消えた人々を取り戻すことができたのだ。サノス軍を相手に、バッキーや、サムなど消滅したヒーロー達全員を交えての史上最大の戦いに勝利を収めたアベンジャーズ達には、ようやく穏やかな日常が訪れた。

だが、スティーブにはまだある任務が残っていた。それは、別の世界から手に入れたインフィニティ・ストーンをそれぞれの場所に返すことだった。スーツケースにその6つの石を入れ、1人その任務に向かった彼は、現実世界ではたった5秒後となるその任務後、まさかの姿で帰還する。

それは、年齢を重ね老人となったスティーブの姿だった。その後ろ姿は、かつての屈強な背中ではなく、人生を全うし、終えようとしている男のそれだった。スティーブの帰りを待っていたバッキーは何かを察したように、サムにスティーブの元へ行くように伝える。するとスティーブは、自分の分身ともいえるキャプテン・アメリカの星が入った丸いシールドをサムに託すのだった。

スティーブは同等レベルの力を持ったバッキーではなく、同じトラウマを抱え、ヒーロー以外の人生を考えるきっかけをくれたサムを後継者として選んだのだ。そしてバッキーも、サムがスティーブと同じ志を持っている唯一の人物だときっと理解していたのだろう。

マーベルスタジオは今後、サムとバッキーの物語をドラマとして描いていくことを発表している。3人の意志が注ぎ込まれるこれからの物語にも注目だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、上映終了まで残り3週間を切り、スティーブ、サム、バッキー3人の最後の揃い踏みを劇場で楽しめるのも残りわずか。あらためてこの3人の歩んできた道のりに想いを馳せながら本作を見てみると、きっと新たな発見があるだろう。(Movie Walker・文/編集部)

最終更新:6/9(日) 12:00
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